Yahooに続きFacebookとマイクロソフトの名も挙がるfoursquareの買収話。噂の真相やいかに?

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foursquareを巡っては種々の話が出てきているところだ。CEO兼共同創立者のDennis Crowleyも難しい判断を迫られている。

まず、Yahooが真剣にfoursquareの買収を考慮していることは広く、一般にも報じられている。それに加えて少なくとも2社が、位置情報サービスのひとつの雄たるfoursquare買収に名乗りをあげているらしいのだ。今回名乗りをあげているらしいのもFacebookおよびマイクロソフトというビッグネームだ。聞くところによれば、Facebookはここ数週間に渡って、foursquareとさまざまな可能性について論じているのだという。ただ現在は直接的に買収するという方向からは一歩引いているところだとのこと。しかし一方マイクロソフトの方は、まだ買収に向けてかなり前向きだと言う話だ。

TechCrunchでは、Yahooには絶対売却すべきでないという旨を記事にしている。ただ新たに噂となっている2社は興味深いオプション提案も行っているとのことだ。また複数の買収希望企業が現れるに至り、価格も急上昇。おそらくは$100M(1億ドル)程度となっているようだ。Dennis Crowleyが断り切れない提案も出てくるかもしれない。

Dennis Crowleyは自身の選択肢について真剣に考慮中だ」と、今回の買収提案に関わる情報提供者が述べいてた。ただDennis Crowleyは、過去に一度自身のスタートアップ(Dodgeball)をビッグプレイヤー(Google)に売却して苦い思いを味わっていることは記憶しておいて良い。Googleによる買収のあと、Dennis Crowley(および共同創立者のAlex Rainert。彼もfoursquareに加わっている)は、怒ってGoogleを退社している。怒りの原因はもちろん、現在の状況からわかる通り、Googleがものになりそうだった新サービスを適切に運営することができなかったことによるのだろう。

またDennis Crowleyにはさまざまな選択肢があることも忘れてはならない。foursquareに出資したいという人は数多くいる。先月にはAccel Partners、Andreessen Horowitz、Khosla Ventures、およびRedpoint Venturesが、foursquareによる資金調達の新ラウンドで主導的立場を獲得したいと競っているという話も耳にした。先日BoomTownが報じたところによれば、Andreessen Horowitzは脱落したらしい。またRedpointも脱落だとの話も耳にしている。しかし同じBoomTownが報じるところによれば、ロシアの投資ファームであるSky Technologies(FacebookおよびZyngaに巨額を投資している)がfoursquareへの投資に興味を持っているらしい。この話は別のルートからも入ってきている。

もし次の資金調達ラウンドがあるのなら、調達総額は$10M(1000万ドル)に達し、企業価値が$60M(6000万ドル)ないし$70M(7000万ドル)に達するものと思われる。前回のラウンドでは$1.35M(135万ドル)を調達している。

売らない方が良いとする意見を見てみよう。かつてDodgeballを売却した苦い思い出を置いておくにしても、foursquareが昨今さまざまな成果をあげていることもひとつの理由となるだろう。まだ黒字化にいたっていないとはいえ、提携先からの収益もあがるようになってきている。また新たな業務提携についても日々進行しつつあるように見える。またSXSW後には利用者増に弾みがつき、獲得利用者数も100万人に達している。また、新たに発表したツールの効果もあり、ビジネス利用者も急速に拡大しつつあるようだ。

また新たなラウンドを実施すれば即座に現金を調達できるのも強みだ。サービスを売ってしまわずとも、従業員に報いることができる。

尚、売る方が良いのではないかという人は次のように述べる。すなわち現在のfoursquareの成功はつかの間のものだと言うわけだ。Facebookが最終的に位置情報サービスの提供を開始すれば、チェックインサービスはすべてゲームオーバーになってしまうと考える人も多い。しかしTechCrunchが入手している情報によれば、そういう話でもないようだ。

多くの人が、先日のf8会場にてFacebookが位置情報サービスについてのアナウンスを行わなかったことについて訝しく感じていた。しかしf8直前に報じたように、Facebookの位置情報関連サービスプランは未だ定まっていないのが現状だ。現在は各種さまざまな機能を検討している段階なのだ。検討中の案の中にはfoursquareやGowallaと連携していくプランもある。Inside FacebookがFacebookの新しいプロトコルドキュメントをチェックしたところでは、他サービスからの位置情報を受け入れるようになっている様子だとのこと。Looptやfoursquareなどと買収についての話し合いも行ったが、現在のところは協調モデルでやっていこうということになっているのかもしれない。

foursquareとFacebookの間では、他にも種々の話し合いがなされているようだ。情報筋によれば、より広範に提携を行っていこうとする動きもあるとのこと。Facebookとそのような話が進んでいるのであれば、Yahooやマイクロソフトに売却しようというのは全くの愚行と言って良いだろう。大企業にサービス内容をいろいろといじらせるのではなく、5億人ほどのFacebook利用者を活用していく方が、より迅速な成長を望むことができるように思われる。

尚、Dennis Crowleyは売却に前向きであると伝える人もいる。「売らないわけがあるだろうか? 12ヶ月で1憶ドルだ。創業時に株式の半分を握っているとするなら、2000万ドル以上の取り分ということになるだろう。1年分のボーナスとしては悪い額とは言えないさ。」という見解だ。確かにそういう意見もあるだろう。

foursquareおよびマイクロソフトの双方ともに、本件に関するコメントは拒否している。Facebookもいつものように「噂や憶測についてはコメントできません」と回答してくるだけだろう。

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(翻訳:Maeda, H)