Facebook時代

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2年前Charlie Roseショウに出演した私は、スタートアップやトレンドの話題の中でFacebookを取り上げた。当時はまだ、Facebookに将来すごいテクノロジー企業になる素地があったのかどうかわかっていなかった。彼らは大学市場を席巻し、MySpaceの夢と希望を打ち砕こうとしているところだった。しかし、一方ではBeaconでの大失態に揺れ、その膨大なアクセス数とページビューを安定した収益源へと変える方法を確立できていなかった。

Facebookに関する議論はリンク先のビデオの22:00あたりから見ることができる。あの時私が提起した重要な疑問は「FacebookにGoogleの瞬間は来るのか」だった。Googleが90年代終盤のすごい検索と、後の驚くべきビジネスモデル ― テキスト広告の入札システム ― とを組み合わせたあの能力のことだ。2008年に、Facebookが私たちのカルチャーを、もしかしたら永久に、変える一歩を踏み出したことは間違いなかった。しかし、テックカルチャーを事実上支配できるほどの膨大な収益構造を作り出せるかどうかは、まだわからなかった。

早送りして今日。上記の疑問には答えが出ている。Facebookは収益化に成功し、恐らく年間10億ドル以上の収益を上げている。4億人のユーザーを持ち、サイトには毎月5億人が訪れている。わずかにGoogle、Microsoft、YahooのみがFacebookを月間訪問者数で上回っている。ページビューで上回るのはGoogleだけだ。しかも、成長は止まっていない。1年以内にユニーク訪門者数のランキングで2位になる可能性が高い。2年後には1位になっているかもしれない。

数日前の講演で、投資家のRon ConwayがFacebookの爆発的成長について話した。「彼らは宇宙だ」と彼は言い、私はわれわれが今Facebook時代にいるのかを尋ねた。彼の答はイエス。Ronは30年間にわたってスタートアップに投資を続け、多くの会社の盛衰を見てきている。ただの無駄話ではない。

Microsoftは、WindowsとOffice製品群を背に90年代のテクノロジー界を支配した。Googleは検索周辺のビジネスモデルを完成させてこの10年間のチャンピオンだった。どちらも今なお巨大企業である。

しかし 、あらゆる機運はFacebookを、そして彼らがウェブを変え、われわれのカルチャーを変えていくやり方を後押ししている。

先週Facebookはさまざまなデベロッパーツールを新しく発表し、近い将来新しいユーザー向けアプリケーションが登場する準備が整った。こうした変化に関して最も興味深いのは、Facebookがインターネットに善をなすかどうかや、彼らのソリューションがオープンであるかどうかという論争ではない。

そうした議論も重要だが、これがFacebook革命に与える影響は、10年前のAdsenseに関する論争が、Googleが浴してきた10年にわたる栄光に与えた影響と同程度にすぎない。
事実はFacebookがウェブに浸透しているということだ。われわれを含めてパブリッシャーたちは、Facebookを喜ばせるように自分たちのウェブサイトを構築しようとやっきになっている。

人や物のオープンなグラフ(その中心にFacebookがいる)という彼らのビジョンは現実になりつつあり、技術者たちの論争がそれを変えることはない。Facebookがわれわれのアイデンティティーに取って替わり、われわれはそれを喜んで受け入れていく。Facebookのすることを止めるためには新しいテクノロジー・パラダイムが必要だ。

MicrosoftのWindowsプラットホームは、ユーザーの苦情や訴訟でも、政府による弱体化の動きによってさえも脅やかされなかった。ブラウザーがオペレーティングシステムになるという革命や、Google Docsのような新しいアプリケーションによって初めて、ユーザーはWindowsを乗り越える安心を与えられたのである。そしてWindowsフランチャイズは未だに強力ではあるが先は見えている。いずれ滅びる。

いつか、今から10年後かもしれないが、何か新しいテクノロジーが生まれて他の企業がFacebookを脅やかす日が来るだろう。しかし、それまでに彼らを止められる可能性は低い。支配へと向かう行進が今始まったところだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)