Google Venturesの強み:2万人のグーグラーたち

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今日(米国時間5/3)午前Googleは、同社マウンテンビュー本社でプレス懇談会を開き、Google Venturesの近況について発表した。Google Venturesは検索巨人の一種独立した投資部門で、2009年4月に発表された。当時Google Venturesには従業員わずか2名 ― 現在は15名 ―と10名のアドバイザーしかいなかった(ウェブページも新しくなった)。懇談会をリードしたのは、Google Ventresのパートナー、Bill MarisDavid Kraneの二名で、そこにGoogle CEO Eric Schmidtも加わった。

懇談会ではかなり多くの話題が取り上げられ、Google Venturesの競合と比べての優位性や、どこまでGoogle本体から独立しているのかについても話された。主な話題:Google Venturesは2010年に$100M(1億ドル)程度投資したいと考えているが、確定した目標ではない。同社は数十万ドルから数千万ドルまで(どちらの規模の投資も既に実施されている)規模にはこだわらないが、今年中に行う投資の件数については10以上100以下という以外に、はっきりとした指針は示されなかった。

Google Venturesが正式発表される前からわれわれが持っていた大きな懸念は、投資判断においてどうGoogleの利益が考慮されるのかという点だった ― これらの投資はGoogleへのリターンを最大化するためなのか? Venturesチームによるとその問題はないという。戦略的投資を行う際の判断がGoogleの利益に基づくことはなく、投資先企業がGoogleの技術を使っているかどうかも気にしない。同じくVenuturesはGoogleのM&A活動とも無関係であるという ― Google Venturesのポートフォリオに入っている企業がいずれGoogleに買収されることはあり得るが、それが判断基準ではない。

しかし、Google VenturesとGoogleは法的に別会社ではあるものの、Venturesが完全に独立しているわけではない。「Venturesチームは実際には2万人いる」とMarisが、Google従業員のおおまかな人数を指して言う。彼の説明によると、いつでもGoogleの膨大なリソースにアクセスしたり、スタートアップの育成やデュー・デリジェンスその他Googleが得意とするところで助けを求めることはあるという。

このグーグラーたちのネットワークと技術的専門知識こそが、Schmidt言うところのGoogleの競合優位性であり、通常ベンチャーキャピタルに多いビジネス志向の人たちと好対照をなしている。Venturesが実施してきた投資の数多くが、既にGoogle社員から紹介されたものであり、スタートアップの設立者に友人がいる場合も多い(ただし、これがGoogleの目に止まる唯一の方法ではない)。

Marisが打ち明けたところによると、当初はGoogleと仕事をすることに懐疑的な人たちもいたそうだが、Venturesチームと一緒に仕事を始めてからは「[Googleが]ただの無定形の会社ではないことを理解する。そこは会社を成功させるために骨身を削って働く人たちの集まりだ。そこから安心感が生まれる」。一般的に言って、起業家はGoogleと仕事をすることを楽しみにしていることが多く、心配しているのは有名VC(Google Ventuersと共同出資することを検討している)の方だとMarisは言う。最後にMarisとKraneは、どう見られるかを決めるのは、結局Google Venturesの活動とふるまいである、と言った。

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(翻訳:Nob Takahashi)