FCCが固執するネットの中立性–その決定は必要かそれとも"インターネットの9/11"か(討論ビデオ)

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今朝のニュースでFCCがインターネットの物理回線に対する規制に乗り出すと報じられたあと、本誌はネットの中立性(net neutrality)に関するエキスパート5人にこの問題について議論してもらった。FCCの法的権限と、そのインターネットの競争とアクセスに与える影響、そしてFCCがかねてから派手にぶち上げてきたブロードバンドの全国普及について、血も涙もある忌憚ない意見が聞かれた。

司会役はThe Cult Of The Amateurの著者Andrew Keen、議論に参加したのはRichard BennettInformation Technology & Innovation Foundationの研究員)、Larry DownesStanford Law School Center For Internet & Societyの研究員)、Michael MasnickTechdirtのCEOでファウンダ)、Gigi SohnPublic KnowledgeのCEOでファウンダ…Skypeで参加)の諸氏だ。

これはもちろんインターネットにとって大きな問題であり、ケーブルプロバイダから消費者に至るまでの全関係者の利害に影響を及ぼす。報道によるとFCCは、これまでは主に電話会社などの伝統的な電気通信企業に適用されていた通信法(Communications Act)の第2章に基づいて、インターネットの物理回線を規制するつもりだ。先月FCCはComcastをめぐる訴訟で、FCCにはネットの中立性を企業に強制する権利はないと裁定され、敗訴した。今回のFCCの決定は、その裁定に対する迂回策だ*。この問題は、プロバイダと消費者団体やインターネット企業を対立させる、きわどい問題でもある。〔*: FCCには‘情報’企業や‘情報’事業を規制する権限はないとされたので、‘通信’に対してならリッパに権限があるはずだ、と今回巻き返しに出た。〕

今回の議論でも意見は二つに割れた。SohnはFCCの味方をして、通信法はインターネットのプロバイダにも無理なく適用できる法的枠組みだと主張した。これに対してBennettは、司会者Keenに向かって、FCCの今回の動きは”インターネットに対する9/11だ”と言った。それは、FCCにはインターネットを規制する法的権限がない、という断固たる反論だ。そしてほぼ全員が同意した見解は、FCCがこの路線を進めば、連邦裁判所が何年かかってもさばききれないほどの訴訟ラッシュが起きるだろう、というもの。Keenは”インターネットが弁護士たちの草刈り場になる”、と言った。議論のビデオを、上に埋め込んだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))