ScribdのCTO曰く"オンラインドキュメントもFlashを捨ててHTML5化する"(貴重なスクリーンショットあり)

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Adobeの厄介ものになりそうなFlashが、また一撃を食らう。そしてオンラインドキュメントの世界もついに、みんなと歩調を合わせてWebに参加することになるようだ。これまでは、多くのドキュメント(PDF、Word、Powerpointなど)が、Flashプレーヤーの箱の中の珍品扱いされ、Webページそのものとして見ることはできなかった。しかし、オンラインのドキュメント共有サイトScribdはこれから、Flashを捨てて、同サイトにアップロードされている何千万点ものドキュメントをHTML5のWebページに変換する作業に取り組む。これらのドキュメントは、FlashのないiPadのブラウザでよく見えるようになるだけでなく、各ドキュメントのリッチなフォントやグラフィクスがそのままWebページ上に表示されるようになる。

Scribdの協同ファウンダで技術担当最高役員(CTO)のJared Friedmanはこう言う: “これまでの3年ぶんのFlashの開発成果をすべて捨てて、HTML5に社運を賭ける。文書を読むということに関しては、FlashよりもHTML5が断然いいからだ。これからは、どんな文書でもWebページになれる”。

ドキュメントは、とても長いWebページになるだけだ。HTML5のブックマークは、長いドキュメントの途中をマークできる。だからScribdのドキュメントはiPadの上でも楽に読めるだろう。AppleのiBooksストアやAmazonのKindleアプリからダウンロードしなくても、ブラウザ上のScribdで読めばいい。ピンチ&ズームで文字を大きくすることもできる。ダウンロードは不要だ。本などのドキュメントはWeb上に保存される。それをFacebookやTwitterの上で共有したり、携帯電話に送ることもできる。

Scribdは、AppleMicrosoftが合唱している♫ Flashを捨ててHTML5へ行こう ♫ のコーラスに加わる。明日(米国時間5/6)HTML5化されるのは、もっとも人気の高い20万点のドキュメントにすぎないが、最終的にはすべてのドキュメントが変換される。すべて変換されれば、Scribdだけでも数十億ページものドキュメントがWebページになる。

Scribdが今Flashプレーヤーを使っているのは、YouTubeがドキュメントのアップロードと閲覧を認めていることと似ている。しかしHTML5をブラウザがサポートすれば、その必要はなくなる。”今はドキュメントが箱に入っている”、とFriedmanは言う。”それはYouTube的な経験だ。今は大量のコンテンツがYouTube的に提供されている。しかしこれからは、コンテンツを箱なしにできる”。

Friedmanはこれまでの半年間、このプロジェクトに内密で携わってきた。だから、明日の公開を控えて喜びもひとしおだ。Webはついに、ドキュメントに関してFlashを捨てられるようになった、と彼は信じている。ビデオプレーヤーと違って、HTML5のドキュメントを扱う部分は、フォント、ベクタグラフィクス、テキストの回転などをサポートする。Friedmanの推計では、Scribdのドキュメントはかなり初期の段階のHTML5に準拠しているから、ほとんどのHTML5対応ブラウザ(たぶん97%ぐらい)で読めるだろうという。HTML5のドキュメントは、iFrameを使ってほかのサイトに埋め込むこともできるようになる。

かわいそうなAdobeちゃん。いくらFlashもHTML5に対応すると主張しても、WebはそのFlashに背を向けようとしているのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))