GoogleがJoe Hewittに答える: きみの議論は2年古いよ–今ではWebも高機能化してる

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先週、Web/iPhone二股デベロッパとして有名なJoe Hewittが、Twitterを使ってWeb開発の現状に対する批判と苦言をぶちまけた。25あまりのトゥウィートの中で、Hewittは業界の現状をばっさり斬り捨て。当然ながら、彼の熱弁は議論を呼んだ。しかし、彼の見方がぴったんこ正しいと感じた人のほうが、圧倒的に多かっただろう。今日(米国時間5/5)サンフランシスコで開かれたWeb 2.0 Expoでは、二人の優れた業界人が彼の意見に言及した。

“5年後のブラウザはどうなるか”と題されたセッションでは、パネリストたちにHewittの考えをどう思うかという質問が飛んだ。まずGoogleのAlex Russellがマイクを持ち、自分はHewittの仕事ぶりのファンだし彼の痛みも理解できるが、Web開発の進歩があまりにも遅すぎるという評価には同意できない、と言った。彼の見解では、Web開発は今、かつてなかったほど急速に変わりつつある。“彼の見解を見て私は、お前それは2年前のことだろ、と言いたくなった”、Russellは、2年前にはJavaScriptのツールキットを担当していて(まさにHewittがそうであったように)、それは“地獄だった”

しかし今は、WebKitと、さらにCSSによるアニメーションのおかげで、仕事は相当やりやすくなった、とRusselは締めくくった。そして、GPUを動かすような高度なCSSを多くのブラウザがサポートするようになれば、もっと良い。”そのアニメはまるでバターのようになめらかだ“とRussellは言い、いずれすべてのブラウザがサポートするだろうとも言った。

Hewittの苦言の中でおそらくいちばん印象的なのは、”ぼくはもう一度Webデベロッパになりたくてたまらない。でも、2010年にCocoaにできたことを、ブラウザでやるために2020年まで待たなければならないのなら、ぼくはそれを待つ気はない“、の部分だろう。

Russell曰く、そのフラストレーションは理解できるけど、やはり、停滞しているというよりもどんどん急速に進歩していると言うほうが正しい。”全部が良くなったとは言わないが、今どんどん良くなりつつあるから5年後には今の最先端がふつうになるだろう“、と彼は言う。一方、YahooのDouglas Crockfordは、パネルの終わりのほうで、Hewittと似た気持ちを表明しつつ、”今は、オープン性が失われそうな大きな危険性がある“と言った。Crockfordによれば、Webはスタンダードをベースとするものであり、そしてスタンダードは、ゆっくり変わらなければ”がらくたになる“。では、オープン性を失いそうな危険性を抱えている者とは誰のことか? それは、アプリケーションストアだ。

パネルの全容に関する本誌記事はここにある。おもしろいのは、今現在当事者ではない者(Hewitt)と、今まさに当事者である者(Googleなど)との違いだ。しかし、Web開発が5年前に比べて良くなっていることは疑う余地もないが、しかしそれでもなお、Hewittが言ったことは今なお正しいと思わずにはいられない。彼の言うイノベーションの欠如の原因は、アプリケーションストアの勢力拡大にも、ある程度あるのだが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))