Yahooは一体何を考えているのか? Associated Content 1億ドル買収の怪

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Yahooは今日(米国時間5/18)Associated Content買収したことによって、AOLやDemand Mediaにやや似てきた。買収の条件は公開されていないが、AdAgeによると$100M(1億ドル)以上だそうだ。$90M(9000万ドル)という説もある。本誌の情報筋は、アーンアウトを含めて$100M(1億ドル)だと言っている。アップデート: 別の情報筋は”$90M(9000万ドル)弱”、だと言う。本誌も、これで行くことにしよう。

Associated Contentは、少なくともこの2年間、買い手を探していた。昨年の夏は$150M(1億5000万ドル)という値を言ったが、買い手は現れなかった。AOLですらそれをパスして、競合プラットホームSEEDを独自に立ち上げた。AOLのCEO Time Armstrongは、Associated Contentに投資している。おもしろい線として、Huffington PostのCEO Eric Hippeauとの縁がある。彼はYahooの取締役で、前にSoftbank CapitalにいたころからAssociated Contentと関係があった。Softbank CapitalもAssociated Contentに投資していたが、今ではそのポートフォリオは終わりつつある。

Yahooの今回の動きに、首をかしげる業界人もいる。それは明らかに、Yahooの新たな戦略であるメディア重視路線の一環だ。Associated Contentには38万人の貢献者がいて、記事、写真、いろんな話題のオンデマンドビデオ、などのコンテンツを提供している。つまりYahooは、今後の成長株であるユーザ提供メディア(crowdsourced media)の分野に進出する方法として、ACを買収したのだ。それはAOLのArmstrongも、SEEDの立ち上げ(テキスト記事用)や、最近の$36.5M(3650万ドル)のStudioNowの買収(ビデオ用)によって追求している経営戦略だ。もちろんDemand Mediaは、低コスト低品質だが検索エンジンとの相性の良いやり方で、独自のデジタルメディアの世界を完成させている。

しかし、人びとが頭をかきむしるのは、この点だ。Yahooは、Microsoftへの売却が成立したことによって検索からは手を引いた。残ったものは、自社で保有し運用しているYahooサイトと、その広告ネットワークだ。これまでYahooは、オンラインコンテンツにおいて「質」の路線、すなわちほかのブランドが信頼できるブランドを目指してきた。しかしAssociated Contentは、その路線に対して異質だ。それは無料の大衆的コンテンツと、関連のディスプレイ広告であり、アフィリエイトのような成果主義のマーケティングの世界だ。なにしろ、コンテンツを増やして広告を増やすというやり口。しかしYahooは、そのホームページやメインのポータルページで、質を期待する消費者や広告主たちに応えてベストを尽くしてきた。

今回の新しいコンテンツファームは、Yahooの質路線のどこにどう位置付くのか。それはまだ分からない。Yahooは単に、技術的プラットホームと、クラウドソース(crowdsourced)のコンテンツ提供者たちへのアクセスが欲しかったのかもしれない。でも、それが1億ドルに値するだろうか。最悪でもそれはYahooに、自分のWeb資産上の検索データとトラフィックパターンから判断されるトレンドや、流行のトピックをネタとするコンテンツを、安っぽく作る作り方を与えるだろう。またAssociated ContentはYahooに、ローカルな企業〜商店や地域の名物名所などの安っぽくてカスタマイズ可能なプロフィールを与え、Yahooはそれらに広告を売るという形で、Yahooのモバイルとローカル(地域)への取り組みを助ける。…といろいろな想像は湧くが、しかしYahooはこのプラットホームでいろんなことができる。しかし、お願いだから、エコなセックス玩具に関する“Greengasm”のような記事だけは、やめていただきたいね。

写真クレジット: /Flickr/makelessnoise

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))