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[jp]Googe I/O 2010を総まとめ—先週の記事ランキング

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[jp] hootsuiteが7月に大幅アップデートを予定。Ryan Holmes氏インタビュー

1. iPhoneアプリの売上を暴露する(2010年5月16日)
2. AdobeのLove Appleに対するAppleからの返答(ジョークエディション)(2010年5月14日)
3. 広告に争いを持ち込んだ「Love Apple」広告に効果はあるのか?(2010年5月16日)
4. Google vs Apple:真剣勝負の時が来た(2010年5月21日)
5. 動画で確認:Android Froyoが(文字通りに)iPadを周回遅れにしてしまった!(2010年5月21日)
6. ついに発表されたGoogle TV, Googleの真のねらいは広告収入の増大だ(2010年5月21日)
7. Google、Intel、Sonyが共同でWeb TVの発表へ(2010年5月18日)
8. 深夜にヨーグルトアイスのごほうび–Android 2.2がNexus Oneにやってきた!(2010年5月22日)
9. Google、Amazon S3のライバル、Google StorageをI/Oカンファレンスで発表へ(2010年5月19日)
10. Facebookは明日のGoogleに、Googleは明日のマイクロソフトになるのか?(2010年5月17日)

前回に書いたとおり、先週はGoogleの開発者向けカンファレンスGoogle I/O 2010でたくさんの発表がなされた。ということで、今回はランキングはさておき、おさらいもかねて、Google I/Oで何が発表されたのかをまとめてみることにしよう。

■新しいプラットフォームとして「Google TV」を発表

Goole TVについての噂はすでに以前からあった。ただ、それまでどういったプラットフォームとなるのかは明らかにされていなかった。今回の発表でその姿を見ることができた。簡単に説明すると、Google TVはAndroidのシステムがテレビやセットトップボックスで稼働するというもので、たとえば検索機能によって、放送される番組でも録画した番組でもYouTubeの動画でもユーザーが見たい映像を探し出せるようになるという。またGoogle TV用にAndroidアプリケーションやウェブアプリケーションを開発できる。

それから今回ソニーとのアライアンスも同時に発表された。グーグルとソニーは家電やモバイルの分野でAndroidプラットフォームを採用した開発を進めて行くというものだ。それに先立ってこの秋に米国でGoogle TVのシステムを搭載したBlu-ray内蔵テレビを発売する予定だという。GoogleはGoogle TVに関しては、ソニー以外にもIntel、Logitech、Dish Network、BestBuyなどとも提携している。

【参考記事】

■Android 2.2の正式な発表と新しいAndroidマーケット

予定調和とはいえ、Froyo(フローズンヨーグルトの意)のコードネームで知られているAndroid 2.2の正式発表も今回のGoogle I/Oの目玉の1つだった。パフォーマンスの大幅な改善やいくつかの機能が備わるようだけど、それについては下の記事を読んでみてほしい。それよりも、今回の発表ではウェブベースのAndroidマーケットを用意していること、また何らかの音楽サービスに参入しようとしていることが報道されていたのにちょっと驚いたね。詳細は明らかにされなかったけれど、このあたりはAppleと真っ向から勝負することになるだろうから、すごく気になるところだね。

【参考記事】

■ウェブアプリケーションを販売できる新しいマーケットプレイス「Chrome Web Store」

実を言うと、Google TVもAndroid 2.2もいずれもGoogle I/Oの2日目の発表で、1日目の発表で大きかったのがこのChrome Web Storeの発表なんだ。この新しいコンセプトのストアは、ウェブアプリケーション、すなわちブラウザー内で動くアプリケーションをこのストアから入手できるようするというもの。もちろん、課金もできるので、アプリケーション開発者は自分たちが開発したウェブアプリケーションを販売することもできる。当初はブラウザーのChromeやChrome OS上で動くものが登場する予定のようだけれど、いずれFirefoxやSafariなどのモダンブラウザーで動くようになるとGoogle側では言っているね。これが成功すれば、課金したいウェブアプリケーション事業者にとってみれば朗報となるね。オープンは今年後半に登場するのだそう。

【参考記事】

■オープンなメディアフォーマットを普及させるWebMプロジェクト

Googleが昨年1億650万ドルで買収したOn2 Technologies。このOn2が持っていたのが、ビデオコーデックの技術なのだけど、GoogleはOn2のVP8というビデオコーデックをオープンソースとすることを発表した。そして、VP8とオープンな音声コーデックのVorbisと合わせてWebMというオープンでかつロイヤリティーフリーなメディアフォーマットをプロジェクトとして発足させたんだ。FlashなのかH.264なのか昨今のウェブのビデオフォーマットの標準は何になるのかという話題にも一石を投じそうだね。YouTubeもWebMに対応すると記事では報道しているね。

【参考記事】

■企業向けクラウド開発環境の「App Engine for Business」とVMWareとの提携

いままでの内容はどちらかというと、コンシューマーサービスやそれに付随するテクノロジーそのものの話だったのだけど、最後はエンタープライズのシステムの話。Googleは企業向けのサービスも最近は熱心にやっているよね。Google Appsなんかがその1つの例だけど、クラウド環境でシステム構築できるGoogle App Engineを企業のシステムで使ってもらおうと、App Engine for Businessというグレードアップされた環境を発表したんだ。

App Engine for Businessでは、管理ツールの強化や有料の開発者サポート、企業向けのSLA、SQLデータベースの提供なんかが盛り込まれている。また、仮想化技術のVMwareと提携して、同社の持つSpringSourceというJava開発のフレームワークとGoogleのフロントエンドの開発技術であるGoogle Web Toolkitを統合することにしたんだ。これによって、Javaで開発したアプリケーションが、クラウドのApp Engine上でも、自社内のサーバーでも稼働するようになる。企業向けにJavaのアプリケーションを開発する開発者はたくさんいるので、今回の発表でGoogle App Engine上で企業向けシステムを構築してみようということも起こるのかもしれないね。

【参考記事】

長くなったけれど、Google I/Oの主立った発表こんなところじゃないかな。でも、先週よく読まれたのはiPhoneアプリの売り上げが各社どれぐらいなのかっていう調査の解説記事だったんだ。

iPhoneなんかのアプリ開発者にとっては、どの企業がどれぐらい売り上げているのか知りたい内容だっただろうから、すごい参考になったのかもしれないね。一説によれば、Appleの日本法人も、どのアプリ開発企業がAppStoreでどれぐらい売っているのかは知らないんだそうだ。AppStoreの管理は米国本社でやっているから、そういうことはありえるのかもしれないね。

さて、今週は本家TechCrunchがニューヨークでイベント「TechCrunch Disrupt」をやっているので、その話題が結構出てくると思うよ。Google I/Oで出た話題のアップデートなんかもあるかもしれないな。お楽しみに。