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進化か死か:音楽、テレビ、ゲーム、出版の未来

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TC Disrupt スタートアップ・バトルフィールド・セッション1―はたして勝者は?

今日(米国時間5/24)午前、TechCrunch Disruptが、Kleiner PerkinsのJohn DoerrDSTのYuri Milnerのインタビューで幕を開けた。続くテーマは、音楽、テレビ、ゲーム、出版の未来について。Activateのファウンダー兼マネージングディレクター、Michael Wolfを進行役に、Conde Nast DigitalのCEO、Sarah Chubb、CODE Advisorsの設立パートナー、Fred Davis、Deloitte、Center for the Edge副会長、John Hagel、およびBoxeeのCEO、Avner Ronenが参加した。

Wolfが、新しく発表されたGoogle TVがメディア分野を破壊すると強調した。RonenのBoxeeもパソコンからテレビへと流すストリームメディアであり、Androidベースのプラットホームは彼のアプリケーションを補完すると考えていると話した。

iPadもまた、メディアにとって破壊的なアプリケーションだが、各企業がすばやく自社コンテンツを新デバイスへと展開し、プラスの結果を出している。Epicurious(*)ではユーザーの75%がiPadを利用しており、新しいiPadアプリは100万ダウンロードを達成したとChubbsは言う。 「iPadは付加的な体験だと思っている」と彼女は言い、GQやVanity Fairなどの雑誌もiPadアプリが相当なトラフィックを得ていることを付け加えた。メディアとエンターテイメントは全般的に「アクセスモデル vs 所有モデル」へと向かっている。
(*)Chubbsが所有するレシピ、グルメサイト

Wolfは、音楽や、音楽がウェブで利用される形態の進化の問題にも触れた。Davisは、音楽や映画などのウェブ上での海賊行為に対する強い懸念を示した。以下に、われわれが要約した会話を載せた。

Wolf:メディアとテクノロジーがコンテンツの形を変え始めている。iPadからGoogle TVからAvatarまで。
Ronen:Wolf:Google TVはBoxeeの将来を変えるのか、それとも強化するのか。
Ronen:まだわからない。基本的にはAndroidが居間に入り込む道を見つけるのはすばらしいことだ。共存できるかもしれないが、彼らがわれわれと同じことを始めたら危険になり得る。多くの場合、TV画面はブラウズ用デバイスとしてはあまり適していない。しかもTVは友人や家族と一緒に見るソーシャルな空間で、ブラウジングはもっと個人的な行動だ。
Wolf:Sarahは、ユーザーエンゲージメントで今何が起きていると思う?
Chubb:iPadのおかげで驚くほどの興奮を覚えている。EpicuriousがiPadに載り、サイトをブラウズする人たちを見ると、月間700万人の女性ユーザーのうち75%がiPadだ。iPadアプリは100万ダウンロード。
Chubb:iPadは付加的な体験だと考えている。GQでは、iPad発売後25万セッションあった。65%がiPadから来ていて、Vanity Fairは1万セッションて、90%がiPad。

Wolf:Fredは、デジタル会社とアーティストを代表している。エンターテイメント会社は、これらのサービスの役割についてどう考えているのか。

Davis::音楽は所有するものではなくアクセスするもの。Spotifyは、音楽へのアクセスの鍵を外したように思える。アーティストとレコード会社とエンターテイメント会社には移行が必要、NetflixとDVDのように。

Wolf:Johnはこれをどう見ている?
Hagel:企業は関連性と創造的才能という形で、提供すべき財産を持っている。この変化は非常に基本的で、成功には何が必要かという根本的前提に関するものだ。メディア会社にとって重要な遷移は、商品ビジネス思考を捨てること。力を持っているのは誰か? 組織のクリエイティブの人たちかビジネスの人たちか。収益性は何で測る、商品を通じてか、オーディエンスを通じてか。殆どのメディア会社が、未だにオーディエンスで測っている。それこそが本質的なシフトだ。

Davis:多くのメディア企業が、サードパーティー開発者との関わりに慣れていない。
Wolf:ソーシャルな会話といえば、その多くがFacebookかTwtterで起きている。メディア会社はこれをどうやって活かすのか。
Ronen: :タダでトラフィックが手に入る。アプリに向かう遷移は危険だと私は思う。会話がアプリ上で行われてしまい、コンテンツオーナーのことろに行かない。
Chubb:製品中心視点から消費者中心視点への遷移は重要。われわれは、オーディエンスビジネスをしている。ソーシャルはそれに不可欠だ ― そこで進行している会話はあなたの視点よりも重要だ。
Davis:映画がやってくると、すぐにみんながそれについてツイートする。マーケティングや広告キャンペーンを変えてしまう。
Ronen:テレビ番組でも同じ。
Hagel:ソーシャルな関係を編成するのは誰なのかという懸念がある。
Chubb:ソーシャルメディアの会話は誰が所有しているのか、広報、マーケティング?会話を制御しようとすれば、反発を買うことになる。
Wolf:収益性に関してクロスオーバーはどこにあるのか。
Hagel:ビジネスには3つ種類がある、製品、インフラ、顧客。世界はさらに断片化されている。これにどう対応するかが課題。
Chubb:収益性のあるビジネスでその遷移を起こそうとすると、大メディア企業として、過去の感情には冷酷であるべき。もっと早くならなくてはいけない、WiredやEpicurious、Redditからさんざん学んできた。さらに回転の早いを出す予定だ。

Davis:海賊行為も話題にしなくてはならないだろう。なぜWalmartの棚からDVDを盗んではいけなくて、インターネットから映画をダウンロードするのがOKなのか。コンテンツに金を払うことに関する文化的な考え方が変わった。
Ronen:消費者の心理は昔とは違う。
Davis:簡単に盗めるかどうかで違ってはならない。
Ronen: I don’t know if there is a full solution to this – I think there will be some people who always will steal.
:完全な答えが存在するのかどうか私にはわからない。常に盗もうとしている連中が必ずいる。
Hagel:部分的な答えは、コンテンツをブラットホームの外へ広げること。ゲームのバーチャルグッズのように。
Wolf:海賊コンテンツの存在がエンターテイメント業界を助けていると思うか?
Davis:海賊行為が助けになるかどうかはわからない。議論の役には立っている。
Wolf:メディア企業はここからどう収益をあげるのか。
Chubb:みんなモバイルには金を払う。要は魅力的なものを提供すること。
Davis:ポータビリティーがあると、コンテンツの価値が高まる。
Wolf:メディア企業はゲームをどう変えるのか?
Ronen:ゲーム機構や対話性をコンテンツに持ち込むことで、コンテンツの様式やエンゲージメントが変わると思う。コンテンツとゲームの融合はすごく楽しみ。最も価値の高いヒット作品は、ゲームのコンテンツの組み合わせで作られると思う。
Davis:音楽指向のゲームには膨大な可能性がある。
Wolf:編集的視点 vs 群衆の知恵についてはどうなるか?
Chubb:大きなメディア会社は、さまざまな種類の才能や考え方を受け入れる必要がある、Redditなど。そこには違うやり方がある。
Wolf:どんな取引が起こるだろうか。大企業が小企業を買うのか、大企業同志がくっつくのか。

Davis:戦略が2つある。われわれはどうやって新しいやり方でコンテンツを収益化するのか。
Wolf:この座談会はメディアにとって重要な意味を持つことになると思う。パネリストのみなさんに感謝したい。

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(翻訳:Nob Takahashi)