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企業向けクラウドCMSサービスBox.netがHTML5のファイルドラッグ&ドロップを実装–デスクトップは単なるファイル置き場に?

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クラウド上のストレージと文書共有サービスを提供するBox.netは、ごく最近HTML5を採用した。そして今日(米国時間5/29)、HTML5のドラッグ&ドロップ機能の幅広い実装により、デスクトップとのネイティブな対話をサポートすると発表した。これによりユーザは、デスクトップのファイルをBox.netのWebアプリケーションに簡単にドラッグ&ドロップできるようになる。

この機能はPC上のFirefox 3.6とChromeで使える(全プラットホーム上のSafariとChromeのサポートは数週間後に提供)。BoxのCEOで協同ファウンダのAaron Levieによれば、Flashにはセキュリティの問題があるので、それができない。これ自体はささやかな機能だが、HTML5そのものは企業アプリケーション向けの非常にリッチなユーザ体験と、さらに、ブラウザとオペレーティングシステムとの対話性をもたらす、とLevieは考えている。”HTML5はデスクトップアプリケーションにとって棺桶の釘である。ネイティブアプリケーションのように動作するリッチで対話的な経験を、Web上で提供できるからだ”。HTML5は、どんなデバイス上でも使える点が魅力的だ、とも言う。

しかしBoxは今年の初めに、Flashを使うドキュメントビューワを立ち上げたから、完全にHTML5に移行というわけではなさそうだ。Levieによれば、将来的には全面普及するとしても、現状ではHTML5対応のブラウザを使っているのはユーザの35%にすぎない。FlashからHTML5への移行には、しばらく時間がかかるだろう、と。

しかし、企業向けWebアプリケーションのユーザ体験をリッチにするためにHTML5を使うという動きは、現状ではまだ珍しい。HTML5の機能的な強みはビデオWebの書式、そしてドキュメントの見せ方(Flash不要化)などがあるが〔参考記事〕、HTML5ベースの企業向け開発はまだまだこれからである。

2005年に創業したBox.netは、クラウドを使うコンテンツ管理システム(CMS)で伸びてきた。今ではユーザ数が400万を超え、ユーザ企業数は数十万社に達する。2008年から2009年にかけては売上が500%と大きく増加し、今年の第一四半期は全年同期比で300%の増加を見た。それらはOprah Winfrey Network、Volvo、Nokia Siemensなどがユーザになったためである(売上高は公表されていない)。最近同社は、$15M(1500万ドル)の資金を調達した。

Levieは、HTML5が企業にもたらす利益について、情熱的に語る。”HTML5はデスクトップソフトウェアの死だ”、とまで言う。アップロードの一時停止/再開、オフラインキャッシング、複数ファイルセレクトなど、HTML5の機能を近い将来加えていく予定もある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))