Androidファンボーイ登場。これは良いことである

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今や、地球上のおよそ誰でもが「Appleファンボーイ」ということばを聞いたことがある。Apple製品を少しでもほめれば、そう呼ばれる可能性が高い。しかし、新しいファンボーイ階層が出現しつつある ― しかも、驚くべきことにそれは同じくらい熱狂的なグループかもしれない。Androidファンボーイである。そして、実際これは良いことなのである。

私のHTC EVO 4Gレビュー記事を読んでいない方は、そこに付けられたコメントをいくつか見てほしい。記事に明示してあるように、私は熱心なiPhoneユーザーの立場で書いている。早い話が、私はそのデバイスを気に入っていない。私はAndroid愛好家たちのバンビちゃんを殺してしまったようだ。

そのデバイス、具体的にはAndroidについて私が言った良いことは関係ない。Android機を買おうと思っている人は、Nexus OneまたはDroid Incredibleの方がいいよ、あっちの方が良いデバイスだから、と言ったことも関係ない。コメントを付けた人々のほぼ全員がEVOを実際に使ったことがなく、多くの人たちがそのことを自認していることも関係ない。みんなどうでもいいのだ。唯一関係あるのは、私が1台のAndroid機について、何か悪いことを言ったということだけ。憤怒!

Androidファンボーイの心情として、私は彼らの救世主の最新の生まれ変わりを中傷したとしか見えない。彼らは反応せずにはいられなかった。そして実行した。何百人もが。それはちょっとした見ものだった。

では、そんな狂信的行為がなぜ良いことなのか。それは熱狂が重要だからだ。人々がそこまでAndroidを気にかけているなら、Googleは何か正しいことをやっているに違いない。Windows Mobileがこの種の熱狂を呼び起こしたことはない。Symbianにもなかった。一時的に、Palm Preにはあったようにみえたかもしれない。しかし、そうはならなかった。しかし、Androidではそれが起きている。

先週私が長い記事に書いた通り、Appleと Googleのライバル関係は、われわれ全員にとって良いことである。理由の一つは、両社が概ね対等なので、戦いが公正であることだ。しかし、この数式におけるファンボーイの重要性を過少評価してはならない。長きにわたり、Appleは膨大な量の無料ファンボーイ広報の恩恵に預かってきたが、ライバルたちには一切なかった。Androidは今、その種の無料広報を手に入れつつある。すべては、両社が互いによりよい製品を作らせる方向に働く。なぜなら、やはり、両社が対等の立場にいるからだ。

そして、Androidファンボーイたちはインターネットの均衡を保つのに役立つ。なぜなら、彼らの理想が(そして今は熱狂が)Appleファンボーイとほぼ正反対だからだ。Androidファンボーイはオープンさと選択肢を大切にする。iPhoneファンボーイは、表現と体験を大切にする。

iPhoneが、GmailやGoogle Voice等のGoogle製品との融合においてAndroid機に対抗できることは、まずないだろう。単純な話、この融合こそが、Android機を使うすばらしい理由、私が思うにナンバー1の理由だからだ。Google Voiceとの融合のように、iPhoneでは決して得られないデバイスを制御する感覚を与えてくれるものは強力である。

しかし、Android電話機が、iPhoneのシームレスなユーザー体験に対抗できることはないだろう。なぜならAppleは、Googleと異なりハードウェアからソフトウェアまでのエコシステム全体を制御しているからだ。iPhoneユーザーである私は、Androidを使うとどこか寂しさを感じる。それが何であるかを正確に言うことは難しい。それは何十もの小さくて微妙なものから成っている。そんなことが可能なのは、Appleのソフトウェアが、iPhoneという一つのフォームファクターの上て使われることを知っている、というぜいたくがAppleには許されているからである。

繰り返しになるが、このライバル関係のすばらしいところは、両者が同じ理想に全く異なる方法で取り組んでいることにある。そして、それぞれのやり方に好意的なファン群団がいることは、正しい方向である。この均衡はわれわれ全員にとって良い状態である ― たとえ個々のファンボーイの発言が、支離滅裂で常軌を逸した狂信者が書いたかのように見えたとしても。

[画像出典:AndroidGuys ― こんな人は、Androidオタクかもしれない

【訳者注:”fanboy”(ファンボーイ)は「オタク」と訳されることもありますが、「オタク」よりも、「愛するあまり一切の批判を許さない熱狂的ファン」というニュアンスのようです。「モーニング娘。オタク」などという場合の「オタク」はファンボーイに近いかもしれません】

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(翻訳:Nob Takahashi)