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「広告再ターゲティング」のFetchBack、$40MでGSI Commerceに買収される

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「広告再ターゲティング」に買収ブームが到来するのかもしれない。今朝(米国時間6/1)、GSI Commerceは広告再ターゲティング(ad retargeting)専門のスタートアップ、FetchBackを買収したことを発表した。買収はキャッシュで行われたが、金額は明らかにされていない。ある情報源によると、$40M(4千万ドル)台だという。FetchBackはこれまで2008年1月にニューヨークのGersh Venture Partnersから$1M(100万ドル)を調達している(Gersh Ventureは現在、Metamorphic Venturesに改組されている。このファンドは短期間で収益化に成功しそうなIT系スタートアップに少額を投資することを特長としたポートフォリオを組んでいる)。エンジェル投資家のErik Matlick、24/7の共同ファウンダー、Geoff Judge、Jeff StewartもFetchBackに投資している。同社は最初の投資ラウンドの後、すぐに黒字化を達成しており、その後は新たな資金調達を行っていない。CEOのChadLittleはGSI Commerceの買収後も責任者として留まる見込み。

FetchBackのサービスの仕組みは、誰かがウェブのeコマースをサイトを訪問したときFetchBackはそこで閲覧した広告やページをモニタし、そのユーザーが他のeコマース・サイトを訪問したときに、前回の閲覧データに基づいて関連ある広告を表示するというものだ。FetchBackを利用すると、ユーザーが以前に興味を示したものと同一かまたは良く似た製品やサービスの広告を表示することができるため、通常のディスプレイ広告に比べて成約率がずっと高くなる。

GSI Commerceは非常に多数のオンライン・ストアをホストしているサービスなので、このような広告再ターゲティング機能を得られれば大きなメリットがあるのは明らかだ。広告再ターゲティングというのはあるオンラインストアから一度去った客を再度呼び込むためのツールだ。多くのオンラインストアでは、客がショッピングカートに商品を入れたままチェックインに進まずにサイトを離れてしまうというのが大きな悩みの種になっている。再ターゲティング・サービスを利用すれば、オンラインストアは客がサイトを再度訪問したときに前回カートに入っていたアイテムをバナー広告で表示することができる。オンラインストアの訪問者が何か購入する率は平均1%以下だが、Fetchbackの再ターゲティングを利用すると8%から10%にアップさせることができるという。個々の訪問者の行動を詳細に分析して、何に興味があり、何に興味がないかを適切に把握することがその秘密だ。

そういう次第で広告界では「再ターゲティング」がバズワードになっている。フランスの再ターゲティング・サービスCriteoは最近Bessemerから$7M(700万ドル) を調達した。またGoogleもこの分野に参入している。〔Googleはこれを「再マーケティング remarketing」と呼んでいる〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01