iPhone OS 4.0(iOS)の詳細

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ジョブズの語るiPhone 4:従来機より24%も薄く、人間の視覚の限界に挑む高解像度を実現


今日(米国時間6/7)、サンフランシスコで開催中のApple WWDCカンファレンスで、iPhone 4のリリースの次に大きなニュースはiPhone OS 4.0の発表だろう。3.0へのアップデートのとき以上に大きなiPhone OSの改良といえる。新バージョンの主な特長は、マルチタスク(正確にはバックグラウンド・ジョブというべきだろう)のサポート、アプリのフォルダ、メールのアップデート、キャリヤのアンロック(Appleが公式に認可したわけではないが、にもかかわらず可能)など。

非常に奇妙な話だが、このiOSという新しい名前はCiscoが所有している。

iBooksのサポート始め、だいたいにおいて予期されたとおりの改良。以下に詳細を紹介する。

  • 5千万台のiPhoneが販売された(iPadが45万台)
  • OS 4.0はこの夏一般公開されるが、デベロッパー向けプレビューは現在すでにリリースされている。iPad向けOS 4は今年の秋にリリース。 iPhone/iPod touchの1Gにはインストール不可。
  • 数千の新しいAPI :デベロッパー向けにハードウェア・アクセラレータ多数を含む新APIが公開された。
  • マルチタスク、ついにサポート Appleもマルチタスクのサポートがいささか遅れたことを認めた。こちらにビデオ。詳細は以下のとおり。
    -ホームボタンをダブルタップすると作動中のアプリ一覧(切り替えトレイ)が開く。いつでも実行可能。ゲームその他現在作動中のアプリは自動的に一時停止する。.
    -ホームアイコン画面が上に押し上げられ、メタリックな灰色の背景のアプリ切り替えトレイが表示される。
    -よく出来てはいるが、アプリ切り替えの方法としてはいまいち。もう少し直接的にできなかったものか。
    -残念ながらこれはタスクマネージャーではない。ユーザーがアプリを停止したり動作を変えたりすることはできない。Jobsに言わせると「そんな必要はない」とのこと。
    iPhone 3GとiPod touch 2Gはマルチタスクがサポートされない。
  • バックグラウンドで動作を許可されるのは全体のパフォーマンスを大きく低下させない7種類のサービスに限られる
    オーディオ: i.e. Pandoraをバックグラウンドで作動させることができる。コントロールはポップアップする。
    VoIP: Skype通話中にアプリを切り替えても「通話に戻る」ボタンが表示されて通話が継続する。ロック中でもSkypeの着信が表示される。
    ロケーション: 地図から他のアプリに切り替えても逐次ナビゲーションは継続する。 音楽を聞きながらナビゲーションを表示させることもできる。ナビゲーション・アプリから音声ガイドが入るときには自動的に音楽の音量が絞られる。これは良く出来ている。携帯無線塔のデータを加味したAGPSを利用する。アプリが現在位置を送信していることがステータスバーに表示される。アプリ毎にロケーション昨日をオン/オフできる
    プッシュ通知: 従来どおり
    ローカル通知: iPhone内でのアプリの通知(アラームのポップアップなど)がサポートされる。
    高速アプリ切替: アプリ切り替え時に個別のアプリが現在の状態を保存できる。
    切り替え後のタスク完了 :たとえば、Flickrに写真をアップロード中にアプリを切り替えてもバックグラウンドでアップロードを完了させる。
  • フォルダ これは同じ場所にアプリをいくつも積み重ねるタイプ。アプリを別のアプリの上にドラグすると自動的にフォルダが作られる。ホーム画面が整理される(もっとアプリが買えるようになる)。最大2160個のアプリがインストールできる。
  • ホーム画面の壁紙 便利な機能だ。
  • メールの改良 今回いくつか改良点があった。
    受信トレイの統合 ウェブメール、MobileMe、複数のexchangeアカウントなどが一つの受信トレイに統合できる。非常に便利になった。
    スレッド化 受信トレイの強化に合せてスレッド化もサポートされた。
    サードパーティーメールの添付ファイル Gmailの添付ファイルをiPhone Mailで開けるようになった。
  • iBooks: これも予想どおり。大きさが当然ながら小さいこと以外はiPad版とまったく同一のようだ。iPadとの間でブックマークを同期させることができる。「クマのプーさん」の絵本がついてくる。
  • メールの暗号化の改良 その他アプリ内暗号化機能が開発中
  • SSL VPN support. bold flavorテキストはサポートされない。
  • ソーシャルゲーム機能: 友達にゲーム対戦を持ちかけたり、ハイスコアを競ったりできる。対戦相手を見つけるのが簡単になった。これはいい。iPadにもこの機能が欲しい。
  • Bluetoothキーボードがサポートされた。
  • フラッシュ付きカメラがサポートされた。
  • iAd: Jobsによれば、要旨次のとおり。「無料アプリのデベロッパーは別途収入の道を探す必要がある。多くのデベロッパーは広告を掲載する道を選んでいる。しかし現在の広告は最低だ。携帯広告はデスクトップの広告とは違う。デスクトップの広告は検索広告だ。携帯では違う。携帯では誰も検索しない。ユーザーは主としてアプリを利用する。平均してアプリを30分使っている。もし3分毎にCMを1本表示すれば、携帯1台あたり毎日10本のCMを流せる。これは
    レビ番組と同じくらいだ。iPhoneはやがて1億台になる。つまり毎日10億回広告を表示するチャンスがあるということだ! これはきわめて大きなビジネスチャンスだ。またiPhoneユーザーは広告ターゲットとして最高の層だ。しかしわれわれがやろうとしているのは単に広告を流すだけではなく、広告の質を革命的に高めようとしている。ウェブの広告も対話的広告だ。しかし感情を動かす力が弱い。われわれの広告は対話的であり、かつアプリを離れずに表示できる。
    Apple自身が広告を販売し、ホストする。収入の分配は60/40で、開発者が60%を得る。誰でもアプリを開発するのと同様に対話的広告を開発できる。
    広告はHTML5で開発される (ここでもAdobeを牽制か?)
    完全に対話的: Jobsは「トイ・ストーリー」をデモしたが、ゲームもグラフィックスもネーティブ・アプリのように見えた。iAdは価格も品質も基本的に現在テレビCMに匹敵するものだ。
    APIへのアクセス: iAdはユーザーのロケーション、角速度計その他の情報にアクセスできるという。プライバシー的にはいささか懸念が残るところだ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01