Google、IEのChrome化に進展。Chrome Frameがベータ版に

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昨年9月、Googleが興味深い(かつ、ちょっと笑える)新プロジェクトの初期段階を披露した。その名はChrome Frame。何をするのかと言えば、MicrosoftのInternet Explorerをプラグインを使ってGoogle Chromeに変えてしまおうというもの。今日(米国時間6/8)、そのプラグインが発展し、Googleが完全ベータ状態へと卒業させるレベルに到った。「本当に安定していると考えています」、とエンジニアのAlex Russelがベータ移行にあたって本誌にそう語った。

Chrome Frameを使うためにユーザーがやるべきことは、Windows 7、VistaまたはXPのIE6、IE7またはIE8に、ここにあるプラグインをインストール、するだけ。開発者がそれらのユーザーをターゲットするのはもっと簡単で、サイトのコードにメタタグを入れておけば、(Chrome Frameインストール済みの)IEでChrome本家と全く同じようにページがレンダリングされる。

多くの主要サイトがこのタグを使っています」とRusselは言う。特に名前を挙げたのがWordPress.com。Chrome FrameをインストールしたIEでWordPress.comブログを訪れると、Chrome流に表示されるのがわかる ― TechCrunchもその一つだ。

さて、なぜユーザーはChrome自体をインストールせずに、Chrome Frameをインストールするのだろうか。まあ理由はいくつかあるだろうが、最たるものは職場でIEを使う必要がある場合だろう、イントラネットなどのために。あるいは、IEのレイアウト構成が好きだからとか。Chrome Frameはそこは一切いじらず、ただウェブページをIEがまだサポートしていない新しいウェブ標準に従ってレンダリングするだけだ。例えば、Chrome Frame付きIEではHTML5互換形式のYouTubeビデオを見ることができる。

IE9、Microsoftの最新ブラウザーについて聞いてみたところRusselは、今はまだプロトタイプ状態なので、その上でChrome Frameが動作するかどうかわからないと答えた。さらに重要なのは、MicrosoftがIE9でウェブ標準への準拠を大幅に強化すれば、GoogleとしてIE9用のChrome Frameがそもそも必要がなくなることだと言う。しかし、これもまだ現段階では何とも言えない。

Chrome FrameとChromeの目標は、ウェブを前進させることです。誰もがページを1度作るだけでよくなるように。」とRusselが言う。

私はさらに、Chrome Frameのようなものでモバイルブラウザーをサポートすることについて尋ねてみたが、Russelによるとそれはもっと難しいという。理由の一つは、モバイル機器は未だにメモリーの制約がきつい(かつプラグインがない)ことだが、さらに、Microsoft以外のモバイルブラウザーの大半がWebKitを使用しているか、その方向に行っているので、ウェブ標準準拠に関して心配ないということも指摘していた。そもそもモバイルブラウザーの世界でMicrosoftは小さなプレーヤーであり、デスクトップのような勢力ではない。

今やベータになったということで、Russelは近々に完全安定版を公開できることを願っている。Googleは、アクティブChromeユーザー7000万人の中にChrome Frameユーザーを含めていないが、彼らは母親の違う兄弟のようなものである。Microsoftママにとってあまり喜べることではないだろうが。

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(翻訳:Nob Takahashi)