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AdMobのCEO―「Appleの携帯広告からのライバル閉め出し規定はデベロッパーに有害」

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昨日(米国時間6/8)、All Things DigitalのPeter Kafkaは、AppleがGoogleに買収された携帯広告ネットワークAdMobを、iPhoneとiPadの広告から閉め出そうとしている可能性を指摘した。Appleの新しいデベロッパーへのライセンス契約の文言は、やや曖昧なところがあるものの、「“独立”の広告ネットワークだけが広告を配信できる」としている。携帯OSを配布し携帯電話を販売しているGoogleに買収されたAdMobはこの規定によって広告の配信を拒否される可能性がある。AdMobのファウンダーでCEOのOmar HamouiはAppleが新規定を公にする数時間前にわれわれのインタビューに答えて「AppleがAdMobの締め出しを図るなら、誰にとっても有害だ」と語った。しかし今日、AdMobは公式にこの問題を取り上げた。

HamouiはAppleの新しいデベロッパー契約がiPhoneアプリのデベロッパーがAdMobとGoogleの広告サービスを利用することを禁止する可能性があることを確認した。賢明にもAdMobはこの問題をデベロッパーの利害の見地から取り上げている。Hamouiのブログ記事は「ライバルを締め出す新契約の規定は大小を問わずデベロッパーの収益を犠牲にするものだ。広告ネットワーク間の競争は多様な収益化のチャンスを与えるのでデベロッパーの利益になる」と述べている。

AdMobは「競争の抑圧はイノベーションと進歩の遅滞をもたらす」としている。またこれとは別に、独立広告ネットワークのGreystripeやMillennialがたとえばMicrosoftに買収された場合も配信を禁止されるのかという問題もある。もし買収者がMicrosoftであれば禁止されないというのなら、この規定の運用が恣意的であることになる。

このようなAdMobの主張には一理ある。もちろんAppleは自社のプラットフォームに広告を配信させる相手を自由に選ぶことができる。だがこれは不当な競争制限にあたるか否かという問題を呼び起こすことも事実だ。GoogleのAdMob買収が独占の疑いによりFTC〔連邦取引委員会〕によって危うく差し止められるところだったことを考えると皮肉な話だ。Appleが携帯広告で支配的な地位を得ながらライバルの締め出しを続けようとすれば、間違いなくFTCの調査を招くことになるだろう。

Hamouiの原文〔略・原文参照〕。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01