ひとつの時代の終わり:Hotmail、大人気を博した各種マーケティングプランを変更へ

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Hotmailで送信されるメッセージの最後には、次のような文書が挿入されていた。いわく“Hotmail: Free, trusted and rich email service. Get it now.”というものだ。どうやらHotmailは、この宣伝メッセージを廃止することとしたようだ。

Hotmailがスタートしたのは1996年で、以来急速に利用者が広まっていった。無料で利用できるメールサービスはまだ少なく、またHotmailの採用したマーケティングプランが素晴らしいものであったことにもよる。すなわち全てのメールの文末に、Hotmailを宣伝する一行を加えていたのだ。誰かがメールを送るたびにサービスについての宣伝を広めるというバイラルマーケティングの嚆矢となったものだった。

大いに成長したHotmailは4億ドルでマイクロソフトに買収されることとなり、インターネット界にて「バイラル時代」を築くこととなった。ベンチャーキャピタリストの前で提示されるプレゼンテーションにも、必ずバイラル効果について説明するスライドが加えられることとなった。

そのHotmailがついにこの広告メッセージを廃することとなった。「受信箱は利用者のものだという意識の高まりを受けてのことです」と、マイクロソフトのWindows Live Business Groupでゼネラルマネジャーを務めるBrian Hallは述べている。現在でも文末メッセージは新規利用者獲得に一定の効果を示しているとのことだ。しかし「こうしたやり方を現代的でないと考える人が増えてきたのです」とのこと。

またマイクロソフトからHotmail利用者に向けて送信されるマーケティングメッセージについても減らすことにしたそうだ。さらにこうしたメールを開封しない利用者については、今後メールを送らないようにもするとのこと。利用者側からもメール配信を止めることができるようにするらしい。全ての利用者に最初から一切のメールを送らないようにするという選択肢もありそうだが、送られてくるメールを楽しみにしている人もいるようだ。そうしたメール経由でマイクロソフトの新規のプロダクトやサービスについての知識を得ている人もいるのだとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H)