小売企業向けGoogle Commerce Searchがバージョンアップ–売ることに徹した検索機能へ

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小売業にとって、製品の検索はeコマースの重要な基盤的機能の一つだ。サイトを訪れると、いきなり検索ボックスで求める品物を探す消費者も少なくない。そして、検索で目当ての品物が簡単に見つかるサイトは消費者の心証を良くし、コンバージョンレート(conversion rate, 実客率)も高める。Googleがホスティングサービスとして、小売業向けの検索プラットホームGoogle Commerce Searchを始めたのは昨年だが、それによってオンラインの小売店やeコマースのWebサイトが、比較的簡単に製品検索の機能を持てるようになった。今日Googleが立ち上げるCommerce Searchの新バージョンは、さらに機能を強化するとともに、料金の引き下げを行っている。

Google Commerce Searchの最初のバージョンは、小売業と製品検索に向けて最適化された多様な機能…パラメータ付き検索、結果のソート、スペルチェック、切り詰め、同義語の示唆、などを提供していた。新バージョンはこれらを引き継ぐとともに、ユーザと商業者双方にとってさらに深さのある検索体験を提供する。プロダクトマネージャNitin Mangtaniによれば、このバージョン2.0ではとくに、ナビゲーションとユーザ体験の強化に力を入れている。

マーチャンダイジングダッシュボード: マーチャンダイジングダッシュボードにより商業者は、検索のさまざまなオプションを設定できる。たとえばランク付け機能により、特定の製品を検索結果の上位に出すことができる。またGoogleからホスティングされる検索ページ上で、一定期間の宣伝や売出しをすることもできる。さらに商業者が独自のフィルタを設定すると、Googleはそれに沿った検索結果を出力する。これらの機能はすべてルールウィザードから提供されるので、マーケターや小売業者自身がコードを書く必要はまったくない。すなわち、実装が簡単である。

検索の改良: リアルタイムクェリに自動補完機能が加わった。これは、小売サイトには欠かせない機能だ。その自動サジェッションは、製品の種類に応じてカスタマイズされる。また検索のスピードも向上し、検索結果が出るまでの時間が1秒未満となった。

値下げ: 最低料金がそれまでの年間5万ドルから2万5千ドルになった。料金はクェリの総量と、インデクシングの対象となる品物の数で決まる。

Google Commerce Searchには、Google AnalyticsやGoogle Product SearchといったそのほかのGoogle製品が統合化されている。そこでCommerce Searchを使うことによってクリック数、コンバージョンレート、トランザクションの数、平均注文額などのデータをGoogle Analyticsから得ることができる。またeコマースのベンダは、Commerce Searchに使われる製品やカタログ品目のフィードをそのまま、Google Product Search上の製品インデクシング用に提供できる。

Commerce Searchを利用している小売企業はBirkenstockSmart FurnitureCoverooなどだ。GoogleはCommerce Searchのユーザ企業の総数を明かさないが、Googleが検索をホストしている企業顧客の総数は3万ということだ。Googleは一般向けの検索ホスト製品も提供していて、企業や団体はこれをカスタマイズして自分のサイトに検索機能を持たせることもできる。

今回の大幅値下げは、これまでの料金では多くの小売企業にとって敷居が高すぎたということだろうか。小売業界も不況の影響から徐々に脱しつつあるが、でも小さな小売企業にとっては2万5千ドルでもまだ高すぎる。しかしいずれにしても、今回、ある程度敷居が低くなったのはけっこうなことだ。Googleは今後もさらに、展開が容易にできてユーザフレンドリな検索製品を小売業界向けに提供していく。この分野(検索ホスト製品)には、OmnitureIBMEndecaなど、強力な競合他社も多い。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))