[jp] ローンチから1カ月。KAUPONは「ほぼ」Twitter経由で600万円分のチケットを販売した!

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つぎつぎと参入がつづくGrouponレースの途中経過をPikuKAUPONの両社に聞いてみたところ、興味深いいくつかの数字を教えてくれた。まず、販売については両者とも約1カ月経過という状況でPikuが9500枚、KAUPONが3000枚のチケットを販売したそうだ。

それぞれ1日の最高販売の枚数はPikuが3000枚、KAUPONが1500枚となっている。KAUPONの1カ月間の売り上げは600万円で、平均すると1分間に10枚のチケットが売れているという。これはほぼTwitter告知のみの結果だそうだ。Pikuは売り上げ金額を明らかにしていないが、過去の販売数をこちらでみれるので大体想像はつくはずだ。

流入の経路や会員数についてKAUPONの村田 雅行氏は「5月10日のローンチから約1カ月で会員数が約2000人、それに加えてメール会員は500人、PVが20万でUUが3万ほど。ソーシャルメディアからのトラフィックついてはTwitterから6000回、facebookが400回、mixiが150回の流入があった」と説明してくれた。現在、KAUPONのTwitterアカウントのフォロワーが1300人ほどでfacebookファンページには200人の登録がある。一方、Pikuの公式Twitterアカウントのフォロワーは2700人ほどになっている。

やはり興味深いのはこれらの数字を「短期に」生み出したTwitterによる告知だろう。もし、Twitterがなければどうなっていただろうか。従来の考え方であれば何らかの方法で告知をしてサイトへ誘導し、会員登録を推進する。この何らかの方法というのが各種広告とSEO、つまり検索エンジン上での導線づくりだ。

しかし現在の「クーポン」キーワードはズラリと強豪サイトが並んでいる。ここに入るのは相当骨が折れるだろうし、そうやって苦労して作った導線もユーザーが訪問したときに販売されているかどうかの保証はない。有料広告などはさらに効率が悪いだろう。(そもそもリンク先の有効期限が切れている時点で受け付けてくれないかもしれない)

やはりリアルタイムかつソーシャルなウェブは彼らの提供する「フラッシュマーケティング型」サービスと相性が抜群によいのだ。欲しい、欲しくないに関わらず、適度なタイミングにソーシャルなプッシュ情報がやってくる。この新しいトラフィックがスタートアップしたばかりのサービスを強力に推進する原動力になっていることは想像に難くない。

さらにPikuもKAUPONもTwitterを非常にうまく活用している。ただ単にリンクを流すbotのような方法ではなく、時間や限定数など、フラッシュマーケティングによく使われる要素を非常にていねいに、かつ的確に流しているのだ。

すでに使っているユーザーであれば、KAUPON村田氏のTwitterアカウントやPikuちゃんがライブで販売状況をつぶやいているのをみて買ってしまった、もしくはRTされたものをみて興味をもった人も多いのではないだろうか。実際「カウポン、KAUPON」を含むRTの数は3000回に及ぶそうだ。

共同購入というスタイルは決して新しいものではない。変わったのはトラフィックの方だ。従来GoogleやYahooで作っていた導線の選択肢にTwitterやfacebookが加わったことを証明したのはGrouponだった。

そして今、日本でもTwitterのトラフィックを使ったビジネスが可能になりつつある、ということをPikuやKAUPONは証明してくれている。ソーシャルウェブは当然ボリュームがなければ話にならない。両社がある程度形になった売り上げを作り出したことは、Grouponのそれが日本でも可能になったことを告げている。

共同購入がシンボリックに取り上げられているが、その他のサービスもGoogleベースのビジネスからリアルタイムかつソーシャルなウェブ上で勝負すれば新しいものに生まれる可能性は充分にある。

ちょうど10年前、ウェブビジネスを始めるプレーヤー達がGoogle上で様々なサービスを生み出したのと同じように、また新たな時代がやってきているのかもしれない。