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Scribd、Flashを捨てユーザー滞留時間が3倍増

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これは奇跡の巡り合わせと言ってもよいだろう。

ここ数ヵ月間にScribdのユーザーエンゲージメントが爆発的に伸びた。CEOのTrip Adlerによると、その要因はHTML5化、iPadの発売、ScribdのFacebook統合だという。3つの要因の中でも、この文書共有サービス会社にとって最大の駆動力となったのは、FlashからHTML5への移行であるとAdlerは語る。Scribdが発表した数字によると、ユーザーがサイトに留まる時間は過去3ヵ月で3倍に増えている。

5月初旬、ScribdはAdobeのFlashを捨て、全ドキュメント(数千万件ある)をHTML5ページに変換するという困難な作業に取りかかる計画を明らかにした。「当社では3年にわたるFlash開発の資産に見切りを付け、HTML5に賭けることにしました。なぜなら、HTML5の方がFlashより圧倒的に優れた閲覧体験を提供できると信じているからです」、共同ファウンダー兼CEOのJared Friedmanが本誌のEric Schonfeldにそう語った。ウェブ上の多くのドキュメントが今でもFlashプレーヤーを使っているが、HTML5を使えばそれをリッチでインタラクティブなウェブページへと作り変えることができる。

この賭けは、Scribdにとって吉と出た。ユニーク訪問者数は約5000万人/月と変わらないが、そのユーザーたちがドキュメントを読むのに費やす時間も友人に教える回数も大幅に増えている。こうしたユーザーエンゲージメントの伸びが、先月急激に加速された。5月25日のTechCrunch Disruptの席上、Friedmanはユーザーエンゲージメントが 倍増したと話している ― これは最近3週間の強い加速を示唆するものだ。

HTML5の採用は、Scribd製品をきわめてiPadフレンドリーにし、iPadユーザーから好評を得ている。Adlerによると、iPhoneは台数でiPadを圧倒的に引き離しているが、ScribdをiPad経由でアクセスするユーザー数は、iPhone経由のユーザー数とほぼ変わらないそうだ。

こうしてHTML5を手に入れ、iPad戦略も整ったので、Adler曰く同社の目標はScribdをもっとソーシャルにして、検索エンジンへの依存度を低くすることだという。今日、同サイトのトラフィックの大部分はGoogleから来ているが、ScribdはFacebookと密に統合を行うなど大きく重点を置いている。

今年になってScribdは、Facebook Connectのオプションを強化し(コンテンツ共有の拡張と、行動フィードプラグインの追加)、Readcastingを導入した、これはTwitterやFacebook等のソーシャルネットワークに、今自分が何を読んでいるかを自動的に知らせるものだ。Adlerによると、これらの取り組みは伸びてきており、自動Readcastingしているユーザーは、毎日約10%増えていて、他のユーザーの購読も(過去3ヵ月間で)15倍に増えているという。Adlerの短いインタビュービデオを上に貼ってある。

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(翻訳:Nob Takahashi)