Ningが教育出版大手Pearsonをスポンサーに得て教育者ネットワークの無料制を維持

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Ningがこの4月に、ユーザが自分のソーシャルネットワークを作れるサービスの無料バージョンを廃止したとき、ユーザのうちとくに学校と教育者が、これからは自分たちの作ったネットワークを教育用に使えなくなると懸念を表明した。そこでNingは、5月に有料サービスの料金体系を発表したとき、小学校と中学校の教育者に対しては教育会社をスポンサーにすることによって無料制を維持すると発表した。そのとき、企業名は明かされなかったが、今日Ningは、それはPearsonであると発表した。Pearsonは教育関連の大手出版社だが、6月から教育者が利用するNing Miniの料金を負担する。Ningによれば、このパートナーシップの期間は3年である。契約の金額面は公表されていない。

Ning.comは今、K-12(小・中・高)で6500、高等教育で2100のソーシャルネットワークをホストし、それらは先生たちのネットワーク、個々の学校やクラス、卒業生などさまざまだ。Pearsonは、これらすべてのネットワークがNing Miniの顧客であるという前提で料金を肩代わりする。Ning Miniでは、ブログ、写真、フォーラム、ビデオの埋め込みなどNingの基本機能が使えるほか、広告も入れられる。Ning Miniの料金は月額2ドル95セント、年額19ドル95セントだ。

教師やネットワークの制作者はPearsonがスポンサーとなるネットワークを、ここで申し込み、承認されたらNing Miniのネットワークを無料で使える。もちろんそのネットワークには、Pearsonの名前がどこかに出るはずだ。これまでのような「Ningがホストしているネットワーク」ではなく、「NingがホストしPearsonが賛助しているネットワーク」となるだろう。そのアイコンをクリックすると、Ningの上にあるPearsonのネットワークに連れて行かれる。

これらの教育ネットワークは、Ningの上のそのほかのネットワークとまったく同様に、お金を稼ぐこともできる。先週Ningは、ネットワーク作成者たちのための新しい収益機会を発表した。たとえばCafePressに頼んで自己ブランドの商品…マグカップ、Tシャツなど…を作ってもらい、それをネットワーク上で売る。ネットワーク作成者は、自分のネットワーク上に直接CafePressのショップを持てる。あるいは各ネットワークは、Heyzapの有料ゲームを提供できる。ネットワークはゲームの売上の10%をもらえる。さらに、NingはChipinと提携して、非営利のネットワークが会員から寄付金を募れるようにしている。

CEOのJason Rosenthalによれば、教育者のネットワークも広告を載せてよい。NingのRun Your Own Adsオプションは、ネットワーク作成者が自分のサイトにディスプレイ広告を載せて収益を得る仕組みだ。

無料サービスを廃止したことでネットワーク作成者たちから批判されていたNingにとって、Pearsonとの契約は救いの神だろう。イギリスの企業であるPearsonは、世界最大の教育関連出版社であると同時に、Financial TimesやPenguin Bbooksのオーナーでもある。同社は、Nokiaなどの大手テクノロジ企業とも提携関係を結んでいる。

Ningにとって、教育者と彼らのネットワークはとくに重要だ。経営の悪化とそれにともなう方針転換の中で、Rosenthalは教育者のために無料制を維持すべく、粉骨砕身した。4月にNingはThe New York Timesで、”先生たちのネットワークを有料化しないという決定は、先生たちと議論した結果、今の学校システムではほんの小額の費用すら承認を得るのが困難、と悟ったからだ”、と述べている。同じくNingの上でネットワークを展開しているそのほかの非営利団体等も、類似のスポンサー制を求めるだろうか。しかも、このような大企業のスポンサーを獲得することは、Ning自身にとっても重要な収益源になるはずだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))