Kindle Everywhere戦略―Amazon、HTML5を利用してウェブ・プレビューを可能に

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Jeff BezosはKindleのeブックを世界に遍在するデジタル出版の標準にしたいと考えている。「一度買えばどこでも読める」がそのモットーだ。Bezosはすでにさまざなデバイス向けのKindleリーダーを供給している。iPhoneアプリ、さらに読みやすいiPadアプリ、Blackberryアプリ、新しいAndroidアプリ、WindowsとMac向けのデスクトップ・アプリ等々だ。しかしウェブブラウザに対しては未対応だった。

Amazonはウェブブラウザ上でのeブックの閲覧に関しても努力を重ねてきた。Kindle Previewer for HTML5が近くリリースされるとのことだ。Kindleデバイスを買うか、ソフトウェアをダウンロードしたユーザーはKindleストアに登録されているあらゆるeブックのサンプル部分を読むことができる。新しいプレビュー・サービスはこのサンプルをブラウザで読めるようにし、気に入れば購入もできるようにするものだ。

機能としては従来からAmazonのウェブサイトで提供されているLook Inside the Book〔中見!検索〕と似ているが、こちらはKindle版のサンプルが対象で、HTML5対応のブラウザが対象だ。

ただ、このHTML5版サービスがなぜサンプル部分だけを対象としていて、全文をサポートしないのか、理由は明らかではない。デスクトップやノートパソコンは本全体を読むには向いていないデバイスだからだろうという観測もあるが、KindleのMac版、Windows版クライアントはもちろん全文ダウンロードに対応している。

iPadその他のタブレットでは、HTML5によるブラウザからのプレビューはすでに実現している。読者はブラウザを離れずにKindle版eブックを読むことができるようになった。Kindleの従来のサンプルのダウンロードはデバイス内でしか利用できなかったが、HTML5プレビューには固有のURLが割り当てられており、外部からリンクすることができる。しかしAmazonがHTML5でeブックのフルバージョンを提供できない理由はない。Amazonはいずれそうするだろう。そうなればKindleは本当にデバイスから独立した存在になる。なにしろブラウザだけあればよいのだ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01