[jp] 京都・超交流会でスタートアップがサービスをデモ。京都Campレポート

次の記事

多極化の中のモバイル開発の現状と世界のデベロッパたちの意識調査

IMG_0422

6月27日に京都でおこなわれた「超交流会2010」の一角で、はじめての地域開催となるデモピットイベント京都Campを開催した。450名の来場者で混雑するなか、さまざまな趣向をこらした8つのスタートアップが魅力的なサービスをデモしてくれた。

ソーシャル翻訳コニャック

楽天の世界企業宣言がでるなど、にわかに注目があつまる言語環境のグローバル化。当然ながら世界展開には2バイトの壁を超える努力が求められることになる。こういった状況のなか、機械的な翻訳ではなく、ウェブ上で人力をうまく活用したサービスがでてくるようになった。語学を相互に学習できるソーシャルネットワークのランゲートや人力翻訳のmygengo、今回デモに参加してくれたソーシャル翻訳のコニャックもそのうちのひとつだ。

「以前在籍していた会社でちょっとした翻訳をしてほしいという依頼が結構あって。まあ、それが面倒で(笑)」代表の山田尚貴氏はコニャックを立ち上げた理由をそう話してくれた。彼は2009年にこのサービスアイデアをもってビジネスプランコンテストに応募、スタートアップすることになる。

サービスはいたってシンプル。まず翻訳依頼側は翻訳したい文章を依頼フォームに入力する。依頼されている文章がリストで表示されているので、翻訳できる側はそれらを選んで翻訳し、結果はメールにて送信される。これらがすべてソーシャルに完結しているのがコニャックの特徴だ。

「今年2月26日にリニューアルして、現在のユーザー数は3000人。翻訳者の数は全ての言語合わせて1800人程になる」気楽にたのめる翻訳サービスとしてスタートした同サービスは現在、定額制での課金モデルを始めようとしている。100から300文字など、いくつかの文字制限をつくって、それぞれ月額数百円から数千円で翻訳の依頼が何回でもできる料金体系。また翻訳会社と提携してProバージョンもつくり、不特定多数が参加するソーシャル翻訳という、少し不安になるクオリティの部分をそれでカバーしたい考えだ。

日本情報化農業研究所のSOY CMS

SOY CMSのロゴ

SOY CMSは日本情報化農業研究所がオープンソースで提供しているウェブサイトのコンテンツ管理システムだ。もともとはアプリケーション開発のためのフレームワークを作るために設計された技術がもとになっているのだという。システムに左右されることなく自由なデザインでウェブサイトを実装でき、HTMLを理解していればまずは使えるというのが特徴だ。このため、既存のHTMLがあればすぐにサイトを構築できるのだという。

この夏には一からコードを書き直したという次期バージョンのベータ版がリリースされる予定だ。管理画面の大幅なリニューアルなどが行われるようだが、たとえば特徴としては、似たようなデザインのページを複数作る際に、対応したテンプレートを1つ1つ設計するのではなく、1つのテンプレートを使いまわすように設定できるといったことが実現する。これにより、1万ページあるような大規模なサイトでも運用が簡単にできる。

オープンソースで無償で使えるため、すでに多くのユーザーが利用しているというSOY CMS。とはいえ、ウェブのコンテンツ管理システムという世界でも数多く存在するソフトウェアでの差別化は難しい。だからこそ、ユーザーが考えるすべての「当たり前を実装する」ことで、特徴を出していきたいというのが日本情報化農業研究所の考えのようだ。

LiveMotionVR(動画パノラマVRのライブ配信ウェブサービス)

LiveMotionVRで使うカメラ

パノラマ撮影用にカメラ取り付ける全方位ミラーというものがある。本来は静止画カメラ用に作られたものだが、これをビデオカメラにとりつけて撮影した映像をストリーミングで配信してしまおうというのがLiveMotionVRだ。いわばUSTREAMのパノラマ版というわけだ。

配信するのに必要なソフトとしては、将来的には独自のものを開発することも考えているというが、現実にはAdobeのFlash Media Live Encoder(無償でダウンロードできる)を推奨している。パノラマ映像を作るために必要な全方位ミラーは、姉妹サイトで販売していく構えだ。

実際の映像は正直言えばさほど鮮明と言えるものではないが、大きな会場などの場の雰囲気を放送するにはパノラマ映像は威力を発揮する。開発した二宮章氏は「引いた映像はLiveMotionVRを使ってもらって、寄った映像はUSTREAMで放送するというような使い分けをしてほしい」と語る。

LIveMotionVRはまだ一般には公開されていない。この7月20日ごろにサイトがオープンする予定だ(サイトのURLはhttp://livemotionvr.com/)。

このほか、広島の路面電車を使って名所や史跡などをすごろくゲーム形式で巡る「広探ゲームプロジェクト」やTwitterライクなコミュニケーションツールを提供するSonicGardenの「youRoom」、独自のモジュールを使うことで家電の電気使用量を計測できるsassorの「Energy Literacy Platform」、これまでの東京Campに参加してくれたエクスチェンジコーポレーションの「AQUSH」やもぐらの「メイシー」なども参加者に向けてデモを披露してくれた。この場を借りて参加のお礼を申し上げたい。