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ハイチ地震の復旧プロジェクトを地図化–リアルタイムの情報地図を見て複数の救援組織が協調可能に

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[筆者: Lora Kolodny]

ハイチは今なお、1月12日に同国を襲ったマグニチュード7の大地震からの回復に苦闘している。この自然災害は国のすべてを破壊し、上水道施設や、都市と農村のごみ処理施設、人びと(と動物や自然環境)の健康を守る施設、設備、そして組織も崩壊した。

支援物資や支援の意思は各国の非営利団体から洪水のように押し寄せているが、最近の国連報告によれば、避難所や食糧、医療などは、その確保も配布も困難である。HaitiAidMap.orgという新たなWebサイトが、合衆国の非営利団体の、ハイチにおける救援努力の効果と認知度を上げるための活動を開始した。

このサイトはNGOの活動を地図上に落とし、その地図をリアルタイムで更新し、それらの活動をカテゴリーや位置、NGOの名前などで検索できるようにしている。このサイトを作ったInterActionは、貧困の解消を目指す192のNGOの連合体で、ワシントンD.C.に事務所を持ち、合衆国商工会議所のBusiness Civic Leadership Centerと提携している。スポンサーは、FedExである。

InterActionの理事長でCEOのSamuel A. Worthingtonによれば、NGOのための地図の新しい使い方を思いついたのは、ビル・クリントン大統領の下(もと)で、2004年のインド洋津波(死者は14か国にわたり計23万人)の救援努力の報告書を作成していたときだという。

“ハイチの地震を知ってすぐに、津波から得た教訓を生かしたいと思った。最初にやったことは、現地にNGO Coordination Office(協調事務所)を作り、それを国連に結びつけ、非営利団体と国連とハイチ政府のより良い協調を確保したことだ。どんなNGOがどこで何をしているかを、はっきり知る必要があった。以前ハリケーンのあとで地図を作ったことはあるが、それは静的な、紙の上の地図だった。ハイチの救援活動ぐらいの規模になると、紙の地図ではどうにもならない。もっと良いデータが必要だった”。

InterActionがパイロットサイトを作ったのは2月だ。位置ソフトのメーカーFortiusOne とオープンソース系のコンサルタントDevelopment Seedが、GeoIQとOpenStreetMapを使ってサイトを構築した。

HaitiAidMap.orgでは、複数のNGOが自分のデータベースをサイトにリンクできる(データベースといってもExcelのスプレッドシートのようなものでもよい)。サイトは彼らのハイチ国内に関するプロジェクトの全データを、単一の、読みやすい、対話的なマップに落とす。それらのプロジェクトを名前、位置、”クラスタ(clusters)”(後述)などで検索できる。そのためのUIはチェックボックス、ドロップダウンメニュー、そして対話的地図そのものだ(人が検索語をテキストボックスに入力する方式ではない)。

クラスタとは、救援活動のカテゴリーのことで、避難所と非食糧品目、衛生的上下水の供給、人身保護、保健医療などが含まれる。

地図をクリックすると、簡単にいろんなことが分かる: Delmas、Port Au Prince、Carrefourなどの大都市には100以上の上下水関連の救援プロジェクトがあるが、南部の都市Port Salutには2つしかない。たしかにPort Salutは震源地から遠いが、でも被害は大きくて住民は必要な物資やサービス、それに電力を欠いている。ここの夏の気温は、毎日40℃を超える。

HaitiAidMap.orgが複数のNGOのデータを集積するので、救援活動家や慈善活動家たちはサービスの欠けているところ、救援が必要なところを見つけることができる。

Worthingtonによれば、InterActionはこの地図化プロジェクトに関して、さらに大きな目標を持っている。

“合衆国のすべてのNGOのプロジェクトをグローバルに地図に落としたい。その、総額何十億ドルというプロジェクトは、世界中のどことどこで何と何が行われているのか。複数のNGOのデータを総合化し、複数のNGOのデータベースにリンクする地図化ツールを提供することによって、最初はInterActionの会員組織から手をつけるにしても、今後10年以内には全NGOをカバーできるだろう。”

ハイチの救援活動に参加しているInterActionの会員組織は81である。そしてそこで今動いているプロジェクトの数は約50だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))