Android、海賊版アプリ退治に新たなライセンス・メカニズムを提供

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Androidアプリの違法なコピーをつくろうと狙っている海賊どもは新たな試練に直面しそうだ。今日(米国時間7/27)、GoogleのAndroidチームはアプリのライセンス保護のための新しいサービス、Licensing Service for Androidを発表した。これはデベロッパーを海賊版から守るためのメカニズムで、このサービスを利用するアプリは、一定時間ごとにGoogleのライセンス・サーバーに信号を送り、合法的に購入されたアプリであるかどうか確認を受けることになる。確認が取れない場合、アプリは機能を停止する。

GoogleのDev Guideによれば、海賊行為からアプリを守るためにこのサービスを利用するかどうかはデベロッパーの意思に任されている。デベロッパーはアプリを完全に停止することもできるし、トライアル・モードに切り替えて機能を制限し、正規版を購入するよう促すメッセージを流すこともできるようだ。現在このサービスを利用出来るのは有料版に限られている。もっとも無料アプリで海賊版の心配をする必要はあまりないだろう。このサービスはAndroid1.5以降の公式ライブラリーを利用したアプリをサポートしている。

もちろん、クラウドで認証を行うには携帯がインターネットに接続可能でなければならない。Googleのガイドによれば、デバイスがインターネットを利用することが不可能で、ライセンス・サーバにアクセスできない場合、デベロッパーはその場合の動作を別に指定することができる。たとえば、認証を週1回に限ることもできる。

ところで、Gooogleが今なぜこうしたメカニズムをAndroidに提供し始めたのだろう? 当初Androidはアプリケーションをデバイスの内蔵メモリに保存していた。通常これは数百メガバイトの容量しかなく、大いに不便だった。そのため最近、Androidはアプリを暗号化してSDカードにインストールする機能を提供し始めた(SDカードは内蔵メモリよりはるかに大きな容量がある)。今回Googleは海賊版対策としてコピー防止機能を放棄し、サーバーサイドでの認証に切り替える戦略を採用した。Googleはその理由をいくつか挙げている。

  • コピー防止機能にはさまざまな制限が付随する。コピー防止機能を実装したアプリは安全な内蔵メモリ環境を備えたデバイスにしかインストールできない。たとえばルート・アクセスが可能なデバイスにはアプリをAndroid Marketからダウンロードできない。またSDカードにインストールすることもできない。
  • Android Marketのライセンス・モデルとの整合性。Marketではデバイスごとのライセンス契約ではなく、デベロッパーのアカウントとの契約とすることができる。この契約によればユーザーは購入したアプリを、SDカードを含むあらゆる作動可能なデバイスにインストールすることができる。

この新しいサービスが海賊版退治に有効ならAndroidのデベロッパーの大きな頭痛のタネが軽減されることになる。しかしユーザーにとっては新たな問題が発生する可能性がある。アプリがサーバに認証を求める頻度はまったくデベロッパーに委ねられているため、認証手続きの厳し過ぎるアプリは飛行機の中とかネット接続が困難な場所にいるユーザーに不便を強いかねない。起動のたびにいちいちGoogleサーバに認証を求めるようなアプリはレビューで非難されてその報いを受けることになるだろう。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01