Grouponは「1日1件」という縛りから自分を解放できるだろうか(CEOインタビュー)

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Grouponパーソナライゼーションを始めたことによって、数か月後には確実に、同社が扱う売出し件数は倍増し、もちろん月商も倍増するだろう。

CEOのAndrew Masonによれば、今現在で、1日の取引件数は75000件である。パーソナライゼーションによってGrouponは、1都市の1日あたりの特売/売出し件数を20とか30とか、あるいはそれ以上にできる。過去4か月で登録ユーザ数は倍増+α、1200万に達しているから、上で’倍増’と言ったのは控えめすぎるかもしれない。

どんどん儲かっている企業のあら探しは難しいが、一人のユーザとして言わせてもらえば、「1日1件その日かぎり」という厳しい制限を、ゆるめてほしい。

Masonによれば、パーソナライゼーションはユーザの好みや購入履歴、プロフィールなどに基づいて1日に1件の売出しを案内する。同じ都市で同じ日に複数の売出しが提供されていても、そのユーザがアクセスできるのは案内された1件のみだ。しかし、ユーザが友人との会話やブログ、お買い得案内サイトなどで別の売出し企画のリンクを見つけたら、そのリンクは誰が使ってもいい(パーソナライゼーションの最初の構想では、ユーザが複数の売出し企画を見られる方式だったが、最終的にはそれはやめた)。

というわけで、各都市のすべての特売/売出し企画が理論的にはどのユーザに対してもオープンだが、しかしGrouponは、提供件数を最大化し、売出し広告の露出の分布を均等化するために、交通整理を行うのだ。いろんな、おもしろそうな売出し広告を全部見れずに、1日1件という縛りがあることには、そういう比較的分かりやすい理由がある。しかし同時にこの在庫制限は、”クローン軍団”の付け目となり、売出しを急ぎたい小売業者たちを彼らがかっさらってしまう。

“1日に1件という方式は、今でも有効だと信じているが、商店の人たちの自分も載りたい載りたいという欲求はすさまじい。順番待ちをしているお店が常時35000はあるし、一度載ったお店の97%はまた載りたいと言っているから、問題はどんどん悪化していく。今では、申し込み8件に対し7件はおことわりしている状況だ。”

(上のビデオを見て)

Grouponがパーソナライゼーションによって収益の増大と消費者の満足度の増大をねらっていることは分かるが、でもこの新しい仕組みは、逆にユーザの不満を喚起しないだろうか。これからのユーザは、お買い得情報が20も30もあることを知っていながら、自分はそのうちの1つにしかアクセスできない。ユーザは、自分に案内された企画が気に入らなければ、Web上を調べまくり、友人に尋ねたりして、逃げ回るアヒルたちの1羽を自分でつかまえなければならない。お買い得案内サイトがたくさんあるから、それほどたいへんな作業にはならないと思うが、でもこのやり方は、Groupon自身にとって理想的なソリューションと言えるだろうか。ユーザは、わざわざGrouponのサイトの外に出て、Grouponの競合相手の案件もいっぱい載っているページをうろつくことになるのだから。

Grouponの立ち上げ以来、Masonは一貫して1日1件主義を守り抜いてきた。それが同社に貢献し(多数のクローンたちも模倣し)てきたことは事実だし、Grouponの評価額を10億ドル超に押し上げた要因でもある。でも、これだけ市場の需要が大きいということは、もっと柔軟なビジネスモデルが要請されていることを示してはいないか? データは、消費者たちが1日に複数の売出し企画を消化できることを暗示している。数百は無理でも、たった一つでないことは確かだ。消費者にしか分からない見方として、まず、Grouponがパーソナライズされた案内を1日に1件だけメールしてくるのは、それなりの貴重感/特別待遇感があってよい。でもGrouponのサイトでは、その都市や周辺地域のいろんな売出し企画を見たい。それらが、私の好みやプロフィールに合わせてランク付けされていると、もっといいけど。

Grouponが私の、この700語にもおよぶコメントを検討してくれると嬉しい。しかし、どんなやり方であれ、同社がパーソナライゼーションというチャレンジにとても上手に取り組むだろうという感じは、今すでにある。

Masonは水曜日(米国時間7/28)にTechCrunch TVに出演して、パーソナライゼーション(上のビデオ)と初期のころのGrouponについて語った。下のビデオでは、Grouponが経営のギアをローギアからセカンドギアに上げた重要な節目について話している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))