Google、Places APIをまずはチェックイン系アプリケーション開発者に向けて提供開始
5月のGoogle I/Oで、検索界の巨人たるGoogleが位置情報サービスへの進出を表明していた。もちろんLatitudeは既にサービスとして公開されているが、多くの人がGoogleならもっといろいろなことができるはずと考えているところだった。開発中のAPIで、何か革新的なことを行うのだろうと噂された。そしてついにその時を迎えたというわけだ。
29日のGoogle Geo Developers Blogブログにの記事によれば、開発者向けに位置情報APIの公開を開始したとのこと。まず最初はチェックイン関連のサービスを開発している開発者向けに提供するとのことだ。
ブログの内容をこちらにも掲載しておこう。
まず最初はチェックインアプリケーションを対象にしていきたいと考えています。現在提供できるAPIがまさにチェックイン関連サービス向けだと判断しているのです。またそうした開発者と作業を行っていくことで、意見の集約もできるものと期待しております。開発者の方々にはきっとご満足頂ける仕組みをご提供できるものと革新しております。
これはFoursquare、Gowalla、Looptなど、既存位置情報サービスの終焉を意味するのだろうか。おそらくそれはないだろう。ただ新たに位置情報サービスを立ち上げるのが容易になるのは間違いない。既存サービスの代表格であるFoursquareは単なるチェックインに種々の機能を付加して一歩先に進みつつある。
新たなAPIを利用したい人はこちらにある申請書類を送って欲しいとのこと。繰り返しておくが、新しいAPIをまず提供するのは、チェックイン系のサービスが対象だ。十分な機能が提供できるようになれば、他の利用者にも順次公開していく予定だとのことだ。
チェックイン機能を提供する今回のAPIはBuzz APIと一緒に用いることもできる。
Google I/Oの直前、LatitudeのマネージャーであるSteve Leeが、将来的にチェックイン機能を実装すると語っていた。I/Oで発表されたLatitudeのAPIでも同種のことは行えるようになっていた。但し今回新しく発表されたPlaces APIを利用すればGoogleのデータを利用しつつ、Latitudeとは独立した形で機能を実現することができる。
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(翻訳:Maeda, H)