PETE
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太陽の光と熱の両方を利用する新しいソーラーエネルギー技術–石油と比肩する低コストを実現

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PETE Device

スタンフォード大学研究グループが、現在の技術の倍以上の太陽エネルギーを作り出す方法を発見した、と発表した。その技術は太陽の光と熱の両方を利用し、生産コストが低いので、将来的には石油と肩を並べることもありえるという。

現在の太陽エネルギー技術は、比較的低温で光を電気に変えるものか、高温状態で太陽の熱を利用するものがほとんどだが、スタンフォードの技術者たちはその両方を行う方法を開発した、と主張している。

この技術はphoton enhanced thermionic emission、略称PETEと呼ばれ*、現在の光電子装置がうまく使えないような高温下で最良に動作する。従来のソーラーパネルはシリコンを使って光子を電気に変えるが、利用するのは光のスペクトルのごく一部である。使われなかった光子はセル中で熱を生成する。そのため、ソーラーパネルに到達するエネルギーの50%近くを失っている。〔*: 仮訳: 光子によって強化された熱電子放射〕

研究グループを率いるNick Melosh教授によれば、PETEは高温下で最良の動作をするので、屋根の上のソーラーパネルに置き換わるものではなく、ソーラーファームで使われているパラボラミラーのような集熱装置と併用すると効率的である。PETEをソーラーファームに導入すると、PETEが変換できなかった排熱をソーラーファームの熱変換システムに渡すことができる。グループのビジョンは、既存のシステムにPETEの装置を付加することだ。

ソーラーパネルは大量のシリコンを使うから高価だが、1台のPETE装置が必要とするものは、約6インチのウェファーに相当する半導体素材だけなので、実用化に向けての投資額がそれほど大きくない。

研究グループの推計では、この装置のソーラーファームにおける効率は60%に達するだろう。仮にそこまで行かなかったとしても、ソーラーファーム全体の効率を大きく高める。この装置のエネルギー生産効率が30%だとしても、費用的には石油と十分に太刀打ちできる。

スタンフォードで制作されたこのビデオが、技術をより詳しく説明してくれる:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))