Google、Slideの買収を公式に発表。Social分野での闘いを準備中

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GoogleがSlideの買収を公式に発表した。本件についてはTechCrunchでも記事を掲載している。買収金額については明らかにしていないが、今回の件に詳しい情報筋によれば$182M(1億8200万ドル)であるとのことだ(アーンアウトを入れればもう少し高額になる。しかしアーンアウトは最初から計算に入れておくべきものでもなかろう)。Slideはこれまでに78M(7800万ドル)の資金を調達しており、一時は$500M(5億ドル)の企業価値と評価されたこともあった。

また、今回の買収により誰が何を得るのかという件についても記事にまとめている。創立者のMax Levchinは$39M(3900万ドル)を得る(自身の金を700万ドル出資している)。BlueRun Venturesは$28M(2800万ドル)を取得し、初期段階に投資をしたScott Bannisterは$5M(500万ドル)を得る。後期段階になって投資したところは投資金額を回収することとなった(取り分についての記事をまとめたのはSarah Lacy)。

Slideは結局、いったい何を行う会社なのかということを明確にしないまま買収されることになった。画像管理用デスクトップアプリケーションを発表したこともあったし、膨大な数のウィジェットをリリースしたり、Facebook用のアプリケーションを作ってみたり、ソーシャルゲームの制作を手掛けるようにもなった。Facebookアプリケーションについては、提供を開始するやTop FriendsやSuperPokeでたちまち人気の開発者として話題を集めるに至った。そしてゲーム以外が金を生みにくいことに気付くや、直ちに方向性を改め、リストラを敢行したりもしている。

全体的に見れば方向性が定まらないようにも見えたわけだが、ソーシャル面に於けるノウハウは膨大に蓄積してきた。そしてGoogleは、このソーシャル面のノウハウが欲しくてたまらないわけだ。買収を発表する記事の中で、エンジニアリング・ディレクターのDavid Glazerが次のように記している。

Googleにとって、ウェブとはすなわち「人」を意味するものなのです。オープンでトランスペアレント、興味を掻き立てる(面白さも必要)技術を開発し、友達同士や家族同士の結びつきを強めて、いろいろな情報を活用できるようにと心がけているのです。

実際のところ、Googleが注目しているのは「人」というよりも「データ」だろう。その観点から、ソーシャル面での動向を理解しているエンジニア達を必要としている。そしてSlideにはそうした技術者がたくさん存在しているというわけだ。彼らのミッションはGoogleをソーシャル志向にすることであり、そしていろいろと噂されているGoogle Meへの道筋を付けることだ。

GoogleのFacebookに対する臨戦態勢は着々と整いつつあるようだ。ただソーシャル分野では、Googleの惨敗ということも十分あり得るように思う。

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(翻訳:Maeda, H)