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fflick、センチメントエンジンを利用してTwitter発言から映画の評判を分析するサービスを提供開始

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映画館ではいつも新作映画を上映している。友達(や、ソーシャルネットワーク上の数千もの人々)が観た映画についてツイートしているというのはよくある話だ。ただそうしたツイートを見逃してしまったり、見ても忘れてしまったりすることもよくある。こうした状況に対処しようと生まれたのがfflickというサービスだ。元Diggの社員4名が立ち上げたサービスで、Twitterの発言に含まれる評価をセンチメント(感情・心情)エンジンで把握する。それによって巨大な映画評価サイトを提供しようとするものだ。

サービスを提供しているサイトはなかなか良くできている。カラフルだがごちゃごちゃしたりはしていない。Twitterアカウントを介してログインすると、現在上映中ないし近日上映予定の映画と、その映画に対する発言に含まれる評価を分析した評判状況がパーセントで表示される。個々の映画を示すアイコンをクリックして表示されるのが、本サービスのメインパートだ。ここでは当該映画に関するツイートが表示される。最初に表示されるのは、その映画に関する友人のツイートだ。Twitterで映画関連の発言をする人を多くフォローしている場合、いろいろな人の発言がとても参考になることだろう。友人による関連発言がない場合、サービスが用意してくれる関連発言を見ることもできる。こちらは主にセレブやニュースサイトからのツイートが表示されるようになっている。

また好意的な発言と、否定的な発言を分けて見ることもできる。PositiveないしNegativeと表示されているリンクをクリックすると、センチメントエンジンによって自動的に判別された発言が表示されるようになっている。センチメントエンジンの評価は、なかなか正確にできているようだ。ただときどき単に映画のタイトルに触れただけというような発言や、分類が誤っている発言が表示されることもある。また、個人的には映画への期待を述べた発言(「待ちきれない」等)と、実際に観てからの感想が一緒に表示されてしまうのが不満だ。このせいで、ある映画に対して肯定的な評価が多いと表示されていても、実はその判断が間違っているということもあるのだ。つまり肯定的なのではなく、数多く言及されているだけで「肯定的評価が多い」とされてしまうのだ。

この点についてfflickは、目的があってそうしているのだとしている。現在の方式の方が、映画制作スタジオ側が簡単に映画の評判を知ることができるということだそうだ。但し将来的には各ツイートを年齢、性別、発言の意図などによって細かく分類して見ることができるようにするとのことだ。

収益手段としては制作スタジオへのデータ販売を考えているとのこと(チケット販売のアフィリエイトや広告なども可能性がある)。またfflickは同社技術の応用可能性のひとつに過ぎないということも言っている。センチメントエンジンを他の分野にも応用していきたい考えだとのこと。fflickは現在ファンドレイジングの最中で、Diggの創立者であるKevin Roseにアドバイザー就任を要請中だとのこと。

言うまでもないが、Twitter上のセンチメントに着目するスタートアップは他にも多数存在する。たとえば以前取り上げたFlixupはツイッターと映画レビューを結びつけるという、fflickと非常によく似たサービスを展開している(現在は見ているテレビ番組の情報を共有するMisoというサービスに注力している)。またMomboも同じ範疇に入れることができるだろう。

他にも「センチメント」をキーにしているサービスにはTweetfeelRankspeedなどがある。また、いつの日にかTwitter自身が同種のサービスを提供することも考えられる。たとえば2007年にはTwitterの検索サービスを提供していたSummizeが、Twitterの機能強化のために買収されるということもあった。

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(翻訳:Maeda, H)