Gmailに大きな改良―これでやっと「連絡先」機能が使いものになる

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Gmailは素晴らしいサービスだ。私が利用するウェブサービスの中でも断然上位に位置する。しかしGmailにはアキレスの踵というべきか、大きな弱点があった。連絡先だ。どんな種類であろうとメール・クライアントの使い勝手では連絡先管理機能がきわめて重要な部分を占めるのは当然だ。ところがGmailの場合はこれがひどく貧弱だった。しかし今日(米国時間8/10)からこの点で大幅な改善をみた。

Googleは今日、Gmailの最新版の公開を全世界で開始した。スクリーンショットでご覧とおおり、全体のデザインも変更され、「連絡先」と「ToDoリスト」が以前より目立つトップに近い位置に配置されている。リンクをクリックして連絡先エリアを表示すると、Gmailの左サイドバーに連絡先に適用するさまざまなラベル(グループ)が表示されるようになったことにまず気づくだろう。また個々の連絡先の表示も、いかにもGmailらしい一括リスト形式に変更されている。

デザインだけでなく、機能もGmail的になった。連絡先をクリックすると即座にカードビューが開く。ユーザーはそこで電話番号や住所などの連絡先情報を編集することができる。またいちいち編集、保存などのボタンをクリックする必要はない。すべて自動的に処理される。またカードの右側には非常に広いメモ領域が用意されている。プロダクト・マネージャーのBenjamin Grolによれば、これはビジネス・ユーザーから強い要望が寄せられていた点だという。

新しい連絡先カードの上部にはグループ機能のためのドロップダウンメニューが用意されている。これも新デザインの重要な部分だ。デフォールトでは新しいGmailユーザーには、Myコンタクト、友達、家族、同僚、と4種類のグループが設定されている。Myコンタクトはメインのグループで、すべての連絡先がここに登録される。Googleは依然としてユーザーがもっともよくメールを送信する相手の記録を取っており、「よく連絡をとる人」のリストに登録される。Gmailからの送信に利用できる連絡先にしたければカードに情報を記入した後、単にMyコンタクトに登録すればよい。

また従来同様、ユーザーは自分で自由に連絡先を分類するラベル〔グループ〕を作ることができる。カスタムラベルはリストビューで連絡先の行の右端に表示される。ラベル自体は左サイドバーに表示され、クリックするだけでそのラベルが適用された連絡先のリストビューが開く。

ソートするといえば、とうとうGmailでも連絡先をファーストネームあるいはラストネームでソートできるようになった。Grolによると双方でソートできる機能はヨーロッパやアジアでの利用に不可欠なのだというが、これまでは不可能だった。

もう一つ重要な新機能はGmail本体と同様のキーボード・ショートカットだ。これは特にパワーユーザーに大きな助けになるはずだ。

今回のバージョンアップではシンプルさを維持しながらGmailの他の部分の機能との統一を図ることが重点だったという。出来栄えを見ると、目的は十分に達成されたといえそうだ。世界でもっとも美しいメールクライアントではないにせよ、連絡先は従来よりもずっと他の部分と統一が取れたものになった。使い勝手も大きく向上した。私はここ一日二日、新バージョンを試してみたのだが、その程度の短時間のうちにに、ここ何年にもなかったほど大量に連絡先の整理ができた。

Grolによれば、連絡先管理は今までGmailの中でユーザーから改善の要望がいちばん多く寄せられる部分だったという。この部分に文句のつけようがなくなった後、ユーザーの要望はどこに向かうだろうか?

Googleによれば「Google Appsのユーザーにはまだこの新デザインは提供されていない。現在準備中」とのこと。

〔訳注:日本語版でも新バージョンはすでに利用可能。上記の「連絡先」以外にも、受信トレイ画面トップ左端にメール一括選択のドロップダウンメニューが設置されるなど多少の変更が見られる。〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01