いたずらものにご用心―GoogleがOracleを検索結果から削除したように見せかけた手口が判明

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ちょっと想像してみてもらいたい。世界最大の検索エンジン企業が特許訴訟のターゲットにされた。これによって大成功を収めつつあるモバイルOS事業が危険にさらされる可能性が出てきた。デバイスのハードウェア・メーカーもモバイル・キャリヤもこの企業の対応を注意深く見守っている。政府の規制当局はもちろんだ。そういう中でこの企業が怒りのあまり自制心をどこかに置き忘れ、訴訟を起こしてきた相手のデータを検索結果から削除した。そして「自由」という件名でブレイブハートのテーマ曲へのリンクを載せた部内メモを配布した…。

IPWatchdogが昨夜(米国時間8/13) 公開した記事はつまるところそういう内容だった。Googleは検索エンジンのアルゴリズムをいじってOracleが検索結果に現れないように操作している、というのだ(おっと、ブレイブハートの部内メモの件は私の冗談)。記事の筆者のGene Quinnは「昨日の東部時間午後3時に実際に検索してみてこの現象を確認した。その後数時間して正常にもどった」と書いた。しかし残念ながら、この記事は全面的に間違っている。

Giorgio Sironiがブログで詳しく解明しているとおり、Oracleと入力しても6件しかヒットしなかったというのだが、その原因は、実はどこかのいたずらものが標準的な英語のアルファベット以外のUTF-8文字〔訳注:リンク先の説明によると主としてキリル文字〕を利用して巧みにこしらえた偽の検索キーワードだったからだ。Googleが検索ボックスに利用しているArielフォントでは一見したところ〔キリル文字とラテン文字は〕区別が付きにくい。おそらくIPWatchdogのライターは自分でキーワードを入力せず偽のキーワードをコピーしてしまったのだろう。

バカバカしい話だったとはいえ、Googleには事実、ライバル企業の検索に支障を来たした過去がある。Palm Preがデビューした当時、Google Mobile検索からまったく検索できなかった。ごく一時的な不具合で、それにpalm treeなど他の“palm”という単語を含む検索もできなかったところからみても、もちろん意図的なものではなかったはず。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01