Google TVという列車に乗りたがらない放送会社たち–説得に苦慮するGoogle

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[jp]いまインターネットのディスプレイ広告市場はどうなっているのか(米国編)

Google TVは、簡単に言うと、セットトップボックスに置き換わるものだが、Logitech Revueのようなデバイスのやることは、やや違う。ちょうど、サメと(サメの道案内といわれる)ブリモドキの関係にも似て、Google TVのデバイスは家庭のケーブルボックスにインラインで接続され、ケーブル本来の番組編成に対するオーバレイ(上にかぶさる層)のような働きをする。オンデマンドのビデオも提供するし、Webアプリケーションなど各種アプリケーションも動かせるが、著作権のあるコンテンツには手出しをしないようだ…少なくとも当面は。

しかし、ビデオをオンデマンドで提供するためには、Googleは放送会社と提携しなければならない。そしてこの部分が、今あまりうまくいってない。

WSJ(ウォールストリートジャーナル)によると、GoogleとABC、CBS、Fox、それにNBCとの交渉は行き詰まっている。どうして? それは、結果的にGoogleの支配下に置かれてしまうことを、各局はおそれているからだ。

またなんで? Googleにはそれができるからだ。GoogleがAdWordを始めるときは、広告業界が同様の反応を示した。要するに、広告業界も既存の放送業界も、インターネットに関してほとんど無知だから、Googleは彼らの船をひっくり返して舵を自分で握ることができる。古き良き時代には、雑誌広告の売上は1か月で数百万ドルもあったが、AdWordは同じ広告主に対して、1到達あたりわずか数セントでトラフィックを与える。それは、従来の広告がまとっていた(広告主に対する)魔術やこけおどかしをはぎ取る。

Googleは、放送からもその魔術をはぎ取れるだろう。誰が何を見ているか、誰も知らないから、魔術が通用する。ニールセン(Nielsen)が提供するのはあくまでも統計的データだから、その予測や推計は、リアルなデータの威力の前で氷のように砕け散る。絶対的に言えるのは、放送会社は、America’s Fattest Bachelor Dance Offを本当は何人の人を見ているか知りたくないということ。Googleは、Fix My House Please Because I Am A Real Life Housewife of Scrantonを毎週1万人の人しか見てないことを、世間に公表する。するとそのコマーシャル枠を、どこが買うだろうか?

最終的には、Google TVはコンテンツを手に入れるだろう。その量は今すでに相当なものだし、1社が折れたら次も続く。そうなることは、避けられない。しかしそうやってテレビが音楽業界と同じ道を辿るときには、あちこちで殴り合いや悲鳴が起きることも、避けられないね。

Nicholasの記事も読んでみよう。〔タイトル邦訳: 「Google TVがテレビ業界を転覆させることをハリウッドは死ぬほどおそれている」〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))