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ハイパーローカルニュースサイトが簡単に広告管理できるPaperGのFlyerboard, 大手サイトが続々採用

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ローカルニュースやハイパーローカルニュースが今、調整期を迎えていることは、誰の目にも明らかだ。

従来からの新聞社も、またAOL傘下で急成長中のPatchネットワークのような新進若手も、収益化と呼ばれる扉をなんとかこじ開けようと懸命だ。PaperGFlyerboardは、ローカル広告のためのオンライン広告プラットホームだが、その扉の鍵ではないにしても、彼らに部分的なソリューションを与え、それによって大きな収益を上げている。

今週PaperGが本誌TechCrunchに語ったところによると、最近Los Angeles TimesやMediaNews Group、Lee Enterprises、Sun Times Media Groupなどの大手メディアが新たに同社のパートナーになった。これらが現在の契約企業であるHearst、McClatchy、Gannett、New York Times Regional、 Boston Globe、Newsday、New York Postなどに加わると、100以上のローカルサイトにFlyerboardが掲出されることになる。

PaperGのFlyerboard〔仮訳: 広告掲示板〕は一種の仮想掲示板であり、そのデザインはわざと、昔ながらのコルクボード上のちらし広告(〜貼りだしビラ)を真似ている。地元の商店などが画像と若干の情報を提出すると、Flyerboardがそれらから対話的な広告を作り、その広告はFacebook、Twitterといったソーシャルネットワークやメールなどで簡単に共有できる。またサイト(主にローカルニュースサイト)のパブリッシャーは、この広告プラットホームを使って広告の掲出と管理ができ、アクセス分析データを見る、クライアントに請求する、といった作業もできる。下の画像は、Boston GlobeのWebサイトBoston.comのハイパーローカルサイトに掲出されたFlyerboardウィジェットだ:

ユーザがこれらの”ちらし広告”のどれかをクリックすると、大きな画像の広告がポップアップし、そこにより詳しい情報やアドバタイザ(広告主)のWebサイトへのリンク、お店の地図、ソーシャルネットワークのボタン、広告をメールで友だちに送る(メールで共有する)ためのmailtoなどがある:

その金銭的な側面は単純だ。

Flyerboardのサービスを利用するパブリッシャーは、PaperGと売上折半の契約を結ぶ。平均的なケースでは、PaperGが広告料金収入の20〜30%を取る。そして広告料は、パブリッシャーの設定にもよるが、1週間で150ドルから400ドル程度だ。

数十ものハイパーローカルサイトを抱えるHouston ChronicleのChron.comやBoston.comのような大型サイトにとってこれ(Flyerboard)は、クリーンなインタフェイスのローカル広告を容易に拡張し管理できる手段だ。昨年からFlyerboardを使っているHouston Chronicleは、使い始めた最初の月に10万ドルの新たな広告収入があったという。こうやってパートナーが増え、20〜30%のマージンを維持していれば、PaperGにとっても大きな収入になる。CEOのVictor Wongによれば、年商は数百万ドル、昨年は四半期ごとに売上は70%伸びたそうである。

したがって少なくとも短期的にはキャッシュに困ってないPaperGだが、同社はこれまでに、LaunchCapital、Brian O’Kelley、Mark Potts、およびSteve Tylerから$1.1M(110万ドル)を調達している。成功の秘訣は、変化の激しいこの業界で、ユーザ〜パブリッシャーから見ての適切性を維持することだろう。しかしパブリッシャーが自前の広告ソリューションを考えたり、ハイパーローカルの広告プラットホームが新旧乱立している中で、PaperGのような成功者もいまだに経営戦略では苦労しているのだ(PaperGはAolのPatchに売り込んでいるが、まだ成約に達していない)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))