GmailにPriority Inbox〔重要メール受信トレイ〕導入―これは天の恵みだ

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メールの洪水への有効な対策がついに現れた。明日(米国時間8/31)、GoogleはPriority Inbox〔重要メール受信トレイ優先トレイ〕と呼ばれる新機能の提供を開始する。毎朝メールボックスを開くのが恐ろしい、という体験をしているユーザーには天の恵みともいえる機能だ。 簡単にいえば、Googleは「ユーザーにとって重要なメールを自動的に選び出し、受信トレイのトップに表示する」仕組みを作った。 重要メール以外のメールも従来どおりそのまま受信トレイに入っているが、ユーザーはメルマガやプレスリリース、注文の確認などの山からダイヤの原石を選り分ける作業をしなくてすむようになる。

このシステムのすばらしいところは、シンプルさだ。使い方はGmailのスパムフィルタなみに簡単だ。ユーザーのアカウントにPriority Inbox機能が提供されさえすれば、後はほとんどセットアップの手間なしに使い始めることができる。「新機能を利用しますか?」というプロンプトと、いくつかのオプションが表示される(複数の受信トレイの表示順序や常に「重要」と分類される連絡相手の指定など)。しかし分類のための規則を入力する必要はまったくない。重要かどうかの判定はGmailが自動的にやってくれる―しかもほとんどの場合、その判定は正確だ。

Gmalの判定基準には多くの要素が含まれている。その連絡相手からのメールをユーザーが何回開いているか、どのくらいの割合で返事を出しているか、それらのメールに共通するキーワード、メーリングリストによる送信か否か、などが考慮の対象となる。もし「重要メール」と分類されるべきでないのに誤ってそう分類されているメールがあったら矢印アイコンを押すだけでよい。逆に重要なメッセージが「それ以外」の受信トレイに紛れ込んでいたら、やはりワンクリックで「重要」に分類し直すことができる。Gmailはユーザーのこうした行動を記録して分類基準を改良する。ユーザーがシステムを使い込むにつれて自動判定の精度は向上する。

私は先週の後半からテストを始めたのだが、たいへんうまく機能している。「重要」トレイに重要でないメッセージが入っていたことは何回かあるが、重要なメールが「それ以外」のトレイに入っていたことは一度もない。同僚記者のMGSieglerもほぼ同様の経験をしている。

これは素晴らしい。私は大いに気に入った。ただしまだ完璧ではない。

私の最大の不満は、あるメールがなぜ重要と分類されたのかがさっぱり分からないことだ。 もちろんほとんどの場合―TechCrunchの同僚や頻繁にコンタクトしているPR担当者など―に金色の「重要」マークが付けられる理由はすぐに分かる。しかしときおりなぜシステムがそう判断したのかさっぱり見当がつかない妙なメールが「重要」トレイに紛れ込んでいる。

「このメールは重要ではない」とGmailに教えて金色のバッジを剥奪することはワンクリックで簡単にできる。しかし、もし仮に、重要性の判断基準自体は正しかった場合はどうだろう? 例えば、そのメールにわれわれのTechCrunch Disruptカンファレンスへの言及があったのが理由だったら? そうなると「この連絡相手からのメールは重要ではない。ただしTechCrunch Disruptというキーワードの重要性は下げないように」と指示できたらたいへん便利だ。しかし、そういった希望は希望として、スタートとしては十分満足できる出来栄えだ。

もう一つ、Priority Inbox機能の導入によってユーザーがメールを読む習慣に大きな変化が起こるだろうという点も重要だ。送信したメールが「重要」と分類されるようにするために、メールの件名と書き出しは従来以上に大きな意味を持つようになる。もっと広い範囲への影響もあるだろう。今後次第にメールは着信の時系列ではなく、重要さの度合いに応じて表示されるようになるのではないか? メールに限らず、ソーシャルネットワークからのストリームの表示にも重要性基準が採用されていくかもしれない。

Priority Inbox機能はGmailユーザー(Google Appsのユーザーを含む)に対して今週中に順次提供される予定だ。

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〔訳注:日本版ではまだ提供が始まっていない。〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01