Appleイベント速報― Apple TVが小さくなって安くなった(しかしすべてにレンタル料金が…)

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新Apple TVはiTVという名称になるという噂が流れていたが、結局そうはならなかった。Apple TVはバージョンアップされてもApple TVのままだ。しかし名称は同じでも中味はまったく違うものになった。新Apple TVは大きさ、デザイン、ユーザーインタフェース、すべてが旧モデルとはまったく異なる。そもそも製品のコンセプトからして180度違う。あいかわらずJobsはプレゼンで「私のホビー」とジョークを飛ばしていたものの、今回のバージョンアップでAppleはコンテンツのストリーミング市場を真剣に考えるようになったのだと思う。

新モデルは旧モデルのほぼ4分の1の大きさへと劇的にダウンサイジングされた。802.11n無線LANを内蔵し、背面にHDMI、 イーサーネット、光オーディオ端子を備える。電源ユニットも内臓されているので電源コードをコンセントにつなぐだけでよい。かさばるAC/DCコンバータの必要はなくなった。

噂されていたとおり、新Apple TVは非常に小さくなった。ひとつにはローカルにファイルを格納することを止めてハードディスクを廃止したせいである。フラッシュメモリーは搭載されているが、バッファリング処理に必要な分だけでさほどの容量ではない。新Apple TVは簡単にいえば、低コストのストリーミング・デバイスだ。メディアを保管する機能はなく、クラウドに存在するコンテンツへのアクセスのみを提供する。

つまり新Apple TVで実質的に意味のあるニュースは提供されるコンテンツの範囲が拡大されたことだ。Appleは「消費者はファイルをローカルで管理することを嫌う」と主張する。そこでハードディスクを廃止し、インターネットを通じてコンテンツを配信する方式を採用したのだという。新AppleTVではコンテンツの販売は一切行われず、すべてがレンタルだということに注意を向ける必要がある。新作映画はDVDのリリースと同じ日に提供が開始され、料金は$4.99だ。TV番組は1エピソードあたり従来の$2.99から$.99に大幅に値下げされた。しかし現在はFoxとABCしか参加していない。

そしてYouTubeに加えてNetflixの映画のストリーミングも可能になった。どちらも特別にデザインされた美しいユーザーインタフェースから操作できる。Netflixの赤いスクリーンを見ずにすむのはありがたい。

しかしコンテンツをすべてレンタルしなければならないということを考えると、$99という新Apple TVの定価が本当に安いのかどうかは疑問だ。AppleTVはAirPlayをサポートするという。しかしiPadとの間だけらしい。ユーザーのネットワーク上に保管されたコンテンツをストリーミング再生する方法はないようだ(私が間違っているといいのだが)。Update: いや、幸いネットワークアクセスは提供されている。しかしサポートされているビデオフォーマットが非常に限られているので、一般ユーザーの場合、AppleTVで再生可能なビデオの数はあまり多くなるまい。

新Apple TVの予約は今日から受け付ける。出荷は4週間後から。

〔日本版注:新Apple TVの日本での発売は未定〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01