Googleのスパム対策責任者、SEOの「死」論争に介入

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今日(米国時間9/8)Googleは、ウェブ検索のやり方を根本的に変えるかもしれない新機能、Google Instantを公開した。現在順次提供が進められているこの機能では、検索文字列を入力するそばから、検索結果が表示される ― 多くの場合、検索ワードを打ち終る前に、求めていた情報を得ることができる。発表イベントの全容はこちらで

こうした大きな変更は、ユーザーの検索方法に強い影響を与え、検索エコシステムに波紋を呼ぶ可能性がある。Steve Rubelはこれで、検索エンジン最適化(SEO)― ウェブサイトを検索結果の上位に出すのを助ける闇の魔術 ― は全く無意味になるだろうと言った。今度は、Googleでウェブスパムを担当するベテラン社員で、SEO問題についての公式発言をすることも多いMatt Cuttsが、何がどう変わるかについて論争に加わった。そして、何を変えようとしているかについても。
彼のブログ記事の中から、重要な一節を取り出してみよう。

Q:Google InstantはSEOを変えますか?
A:長い目で見れば変わるかもしれません。ある検索ワードに対する検索結果は変わりませんが、ユーザーの検索のやりかたが変わっていく可能性はあります。たとえば、最近私はある議員について調べました。Google Instantを使うと、この議員がエネルギー計画を提案していたことがよくわかったので、詳しく知るために検索を絞り込んだところ、すぐに、従来なら検索結果の2ページ目に出ていたこの議員のブログ記事が見つかりました。

Cuttsは、この「検索を連続的に絞り込んでいく」という傾向 ― 今日の発表に出てきた概念 ― について、さらに詳しく語っている。「古い」Googleでは殆どのユーザーが、検索をかけ結果を1~2ページ眺めて、目的のものがあるかどうかをみていた。Google Instantを使うと、その場で検索クエリを変更することが普通になる。検索ワード候補を矢印キーでスクロールして結果ページをめくることもできる。この変化は重要である ― 結果ページの下の方や1~2ページ先にあるサイトを、ユーザーが見る可能性はさらに低くなるかもしれない。

しかしCuttsは、これがSEOの死を意味するわけでないとも言う。

前にも言ったように、SEOはいろいろな意味で変わる。最高のSEOは、変化が起きた時にそれを認識し、適応し、花開くことさえある。

もう一点重要なこと。Goolge Instantは広告主にもインパクトを与える。これまで、広告インプレッションの測定は単純だった ― ユーザーが検索した時、そのページに広告が出るか出ないかのどちらかだ。しかし、Google Instantの連続的に更新されるという性格上、広告が表示されるのは1秒足らずのことが多い。これに対応するためにGoogleはインプレッションの測定方法を変えようとしている(ユーザーがEnterキーを押して検索を完了し、そのページを3秒以上見るか、結果ページのリンクをクリックした時に限り、勘定に入れる)。しかし、Googleは一方で事前に広告主に対して、ある程度の変動があり得ることを警告している。

この変更によって、AdWordsのインプレッションや、オーガニックキーワードのトラフィックに、変化が現れる可能性があります。たとえば、特定のキーワードのインプレッションが大幅に増えたり減ったりすることが考えられます。

これらの問題については続報する予定。Googleの検索サービスおよびユーザー体験担当VP、Marissa Mayerのインタビュー記事も今日掲載する。

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(翻訳:Nob Takahashi)