クラウドを使わないクラウドストレージサービスのZumoCast、ついにApp StoreにてiPhone / iPadアプリケーションの提供を開始

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新しいタイプのクラウドストレージサービスを提供するZumoCastについては、少し前にも記事にしている。提供元はZumoDriveと同じだ。ZumoCastのアプリケーションを使うと、自宅のPCから他のインターネット接続機器に直接に音楽、ビデオ、ファイルなどをストリーミングさせることができるようになる。このZumoCast用のiPhoneおよびiPadアプリケーションがついにApp Storeに登録された。

ZumoCastはY Combinatorの出資するZecterが開発したもので、昨年にはZumoDriveというクラウドストレージサービスの提供も開始している。このZumoDriveは、携帯デバイス上にクラウドのデータと同期する仮想ドライブを作成するものだ。従来は携帯デバイスとクラウドの間で「同期」を行っていたが、ZumoDriveではクラウド上のファイルがローカルのものであるかのように見せかけ、開いたりアクセスする際に自動的にストリーミングするという機能を持っている。HP社は自社のネットブック端末にZector社の技術を採用し、クラウドストレージアプリケーションを搭載していた。またZumoDriveはモバイル向けにさまざまなプロダクトを提供してもいる。

同社が新しく提供するZumoCastは、さまざまな装置で利用するためのクラウドストレージのコストを低減しようとして開発されたものだ。まずはウェブからZumoCastをPCないしMacにインストールして、さらに公開されたばかりのiPhoneおよびiPad用のアプリケーションをインストールする。そしてメインとして利用するコンピュータ上で共有するファイルを指定すると、iPadやiPhoneからPCないしMacに保存しているビデオや音楽ファイル、さらには通常のドキュメントファイルなどをストリーミング再生することができる。また、オフラインで利用する可能性のあるファイルについては、携帯端末側にダウンロードしておいて利用することもできる。

すなわちZumoCastによって、利用しているコンピュータを音楽やビデオのオンデマンド配信を行うパーソナルクラウドサーバとして活用することができるようになるわけだ。自らのPCをサーバとして利用するので、ファイルの配信を受ける際にクラウドを必要としなくなる。おまけにこのサービスは現在無料で利用することができる。但し将来的にはフリーミアムモデルの採用を考えているとのことだ。

CEOのDavid Zhaoによれば、ZumoDriveと同様の帯域幅調整技術を利用して、自動的に最適化を行っているとのことだ。そしてリアルタイムでトランスコードすることにより、DRM設定のないファイルであればほとんどのファイルを扱うことができるようになっている。

ZumoCastの技術はAppleのiTunesと競合するようにも思える。しかしZhaoによればAppleは家庭内でのファイル共有を意識しているのだとのこと。ZumoCastも家庭内ファイル共有にも便利に使えるが、さらに旅行中やコンピュータのない場所でも便利に利用できる点で差別化されるものだとのことだ。

訳注:日本のApp StoreでもiPhone版およびiPad版が公開されている。

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(翻訳:Maeda, H)