Apple、新しいApp Store向けデベロッパー規約を発表―Googleは安堵のため息

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今朝(米国時間9/9)、AppleはApp Storeのデベロッパー規約を改定し、いささかあいまいな声明を発表した。このため多くの疑問が寄せられている。AppleはFlashを自動変換するツールを認めるのか? Flurryのようなサードパーティーのトラフィック分析サービスは引き続きブロックされるのか? また、さらに大きな注目が「モバイル・デバイスまたはモバイルOSのメーカーはiOSデバイスに対してモバイル広告を配信できない(GoogleのAdMobを指す)」としてきた規制をAppleは緩めたのかという点に集まった。 MediaMemoの記事によれば、Apple今回の規約改定によって、事実、AdMobのような非独立系の広告ネットワークがiPhone/iPadに広告を提供できるよう規制を緩和したのだという。

さきほどGoogleはMobile Adsブログ上でAppleがAdMobの参入を認めたとして歓迎する声明を発表た。Appleの新しい規約はiPhoneアプリ内広告に関して〔Apple自身によるもの以外の〕 多くの競争者の参入を許し、多様なプラットフォームによる広告ソリューションを可能にするものだ。

6月に発表されたAppleのデベロッパーライセンス規約は、「独立系」のネットワークだけに広告の配信を許可していた。 この規約では「Apple以外のモバイルデバイス、モバイルOS、モバイル開発環境の開発者または販売者が所有し、またはそれらに所属する広告サービスの提供者(Googleが買収したAdMobを指す)」がiPhoneで広告を配信することを禁じていた。AdMobのCEO、Omar Hamouiはこの点について非公式にではあるが自分たちの閉め出しを狙ったものだと認めた。しかし、7月になってもAppleは実際にはAdMobの排除を実行に移さなかった。AdMobは依然iOSデバイスに広告を配信することができた。その理由はFTC〔連邦取引委員会〕がAppleを不正競争の疑いで調査を開始したという噂に関連があるのではないかと推測されている。

仮にデバイスやOSの開発者が所有する広告ネットワークからの広告配信をAppleが排除することを許されるなら、モバイル広告のエコシステムに対する影響はきわめて有害なものとなる可能性があった。

しかし今回の規約改定でGoogleはそうした排除を公式に免れた。GoogleはAppleに邪魔されることを心配せずに$750M(7億5000万ドル)のAdMob買収費用の回収に乗り出すことができるわけだ。 モバイル広告の市場規模は$1B(10億ドル)に上ると推定されている。

UPDATE: AdobeもAppleの発表に対し、次のようにコメントした。われわれはAppleがライセンス規約における制限を緩めたことを歓迎する。これはデベロッパーのツール選択の自由を拡大するものだ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01