FoxconnでiPhoneを作っている男はどんな人物か?–米誌が貴重なインタビューに成功

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毎日大量の電子製品に囲まれているあなたも、それらを作っている工場の中を実際に見たことはないだろう。大きな工場の広大なフロアが、たくさんのパーティションや小部屋で区切られていて、ある顧客企業のための製品を作っている人たちは、ほかの顧客企業のために隣の小部屋で作られている製品のことを、何も知らない。Foxconnでは、研究開発部門もたくさんの、ドアを施錠できる小部屋に分かれている。プロトタイプを見ることを許された者だけが、それらの小部屋のどれかに入室を許される。そこは、唖然とするほどすごい、秘密と欺瞞の世界だ。

だから、BusinessWeek深圳(Shenzhen)のFoxconnの工場の中で、Terry Gou*に取材できたことは、とても珍しい。同誌はそこで、従業員の自殺を防ぐための同社の取り組み(”命を大切に”と歌いながら整列行進する、など)について、話を聞かされたが、それでもなお、今日の製造業は、背骨が折れるほどの、非常に厳しい労働条件を維持しなければ成り立たないのだ。〔*: Foxconnの会長兼社長、親会社Hon Hai Precision IndustryのCEO。〕

インタビューは龍華(Longhua)で行われた。そこに入ることは、まるで国境を通過するときのようだ。途中、制服を着た警備員のいる検問所を7つ通らなければならない。工場の敷地内は、実用一点張りで味気ないとはいえ、一つの完全な都市になっている。ファストフードの店もあれば、ATMもある。公式競技サイズのプールもあれば、案内情報や漫画を表示する巨大なLEDスクリーンがある。書店ではなんと、Harvard Business Reviewの中国語版を売っている。Gouの複数の伝記が、正面の平台に山のように積んである。そしてビラには彼の格言が: “仕事は楽しみの一つである”、”厳しい環境は良い環境”、”飢えた人の心は特別に清純である”、”千人の軍隊を作るは易く一人の将軍を得るは難し”。

Gouが最初に作ったのはAtariのゲーム機用のコネクタだったが、徐々に、中国における「それを作ってほしければあいつのところへ行け」という便利屋的人物に成長した。彼の工場は今、1日に13万7000台のiPhoneを吐き出している。

同誌の記事は、あまり人前に出たがらないこの人物の、貴重な素描になっている。秘密を最優先してきた同社だが、労働者の自殺が大きく報じられて以来、Gouは率先して話をすることの重要性を自覚し、また、彼に関する顧客企業からの評価も、受け入れざるを得なくなった。結局のところ、訴訟によってジャーナリストを屈服させられなかったら、独占取材に応ずるしかない。それはあくまでもどっちが損か得かという計算の上の行為だが、でもこの業界そのものが、損得だけで成り立っているのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))