「何をしている会社なのか?」―必ずシンプルな答えを用意しておかねばならなない

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有名な投資家のウォーレンウォーレン・バフェットは「自分が理解できる事業にのみ投資せよ」とアドバイスしている。それと同義で、会社は自分たちの目標を簡単な言葉で説明できなければならない。その実態がいかに技術的であり複雑なものであってもだ。

その理由はこうだ。まず第一には社員と投資家がそろって会社の目標を理解し、そこへ向けて一丸となって努力できるようにするためだ。しかし同じくらい重要なのは、顧客となるべきターゲットに対し、彼らにとってどういうメリットがあるかを理解させるようにするためだ。会社のターゲットが一般消費者ではなく、他の企業やデベロッパーであったとしても、シンプルな言葉で説明できるようにすることを怠ってはならない。

われわれは何をするつもりなのかさっぱり分からないスタートアップに数多く出くわしてきた。以前私は自分の理解力が不足しているからだと思っていた。しかしその後、非常に込み入ったテクノロジーを比喩やユースケースを巧みに使って比較的簡単な言葉で説明してくれるCEOに会う経験を何度もした。そして、そういう説明ができないCEOは自分の仕事をきちんとしていないということが分かってきた。

SimpleGeoをいじめるつもりはないのだが、例に挙げよう。今夜、知人のデベロッパーがQ&AサイトのQuoraで、デベロッパー仲間に対して「SimpleGEOって何をする会社なんだ?」と尋ねていた。

簡単に言って、SimpleGeoで何ができるんでしょう? 「あらゆるロケーション情報のインフラ」っていうだけでは抽象的過ぎる。SimpleGeoを使うと、デベロッパーとして私はどういうことができるのか知りたいです。

SimpleGeoのCEO、Matt Galliganはこう答えた。

一番シンプルな答えはこちらです。われわれの新APIのドキュンメント。

http://simplegeo.com/docs/

実際、われわれがやっていることは非常に多岐にわたります。ただしその多くは外部からは見えません。しかしいずれにしてもわれわれのAPIドキュンメントは現在、われわれができることを理解する一番の近道です。もちろん、さらに多くの機能が現在開発中です。

試しにリンクをクリックして文書を読み、戻ってきてSimpleGeoが何をする会社なのか説明してみてほしい。われわれに対するメールの中で別のデベロッパーはこう言っている。

SimpleGeoのチームが優秀なのは疑っていないし、面白そうなことをやっているとは感じています。しかし、直接そう尋ねたことはないが、前からSimpleGeoって会社は一体全体何をやってるのかと不思議に思ってます。彼らの最初のAPIを調べたことがあって、私自身位置情報にはそれなりに詳しいつもりですですが、あのAPIを何に使ったらいいのかよく分からなかった。最近の新しいバージョンは間違いなくもっと面白そうです。

いずれにしても、共同ファウンダーたちは、単にデベロッパー向けドキュメントにリンクを張るだけだけでなく、簡単なユースケースを使った説明をするべきでしょう。シリコンバレーにはどうもこういう威張った態度が充満しているようだ。

完全に同感だ。われわれはSimpleGeoを何度も紹介しているから何をしようとしている会社なのかよく理解しているつもりだ。しかし実際の顧客であるデベロッパーたちが首をひねっているのであれば問題だ。

「この秋、われわれは位置情報に索引付けし、解釈し、利用するためのすばらしいデベロッパー向けツールを公開します」とSimpleGeoのサイトのトップに書いてある。どうして、そのツールを使ってデベロッパーは実際に何ができるのか、簡単なユースケースで説明しようとしないのだろう? 

いや、これはSimpleGeoだけの問題ではない。シリコンバレー全体の問題だ。簡単なことしかできないのだと思われやしないかと恐れているのか、自分たちのやろうとしていることに簡単な説明を与えようとしない会社が多い。しかし実際はまったく逆である。あなたの会社が何を提供できるのか顧客がすぐに理解できるような簡単な言葉で自分たちがやろうとしていることを説明できなければいけないのだ。はっきり言ってそれは難しい。しかしこれはビジネス上、必須の作業である。

SimpleGeoのようなスタートアップであっても、Yahooであっても同じことだ。分かりやすい説明を考え、世界に向かって語れ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01