Lumus

Lumusのシースルー眼鏡ディスプレイを体験―3D、ARが革命的にリアル化する予感

次の記事

IE9、ベータ版の公開に伴いダウンロードサービスも提供中

もう長い間、わくわく興奮させられるような新しいテクノロジーに出会っていない。しかしLumusのデモには驚いた。あれ以来頭からそのことが離れない。体験を説明するのは少々難しいが、原理は単純だ。リアプロジェクションの大画面HDテレビに利用されているLCOSプロジェクターとレンズを利用して特殊な研磨を施したガラス面に画像を投影する。 ガラススクリーンはユーザーの目の直前に置かれ、ユーザーはガラススクリーンを通して遠方から近くまで周囲をすべて見ることができる。両眼視システムなので左右のスクリーンに同一の映像を表示することも―ここがすごいところだが―別々の映像を表示することもできる。そう、つまりユーザーがどこを向いていようと目の前に3D映像を表示させることができるのだ。しかも、その映像は背景を隠してしまわない。

Lumusはすでにこのテクノロジーをアメリカ空軍に売り込むのに成功しているが、一般消費者向け民生用製品の開発にも取り組んでいる。また大手エレクトロニクスメーカーに対し、レンズ技術のOEMも行う用意もある。

もちろん眼鏡タイプのディスプレイはこれが初めてではない。しかし画像をこれほどの高精細度、フルカラー、3Dで目の前に映しだすLumusの技術はすごい。私は〔空軍のA10攻撃機、F16戦闘機に採用される予定の〕ヘルメットマウント・ディスプレイも体験してみた(上のビデオ参照)。これには現実の空間内の対象を即座に攻撃目標として設定できる機能が備わっている。ユーザーは周囲を見回し、目標とすべき対象を見つめるだけでよい。システムはただちにターゲットにロックオンし、ユーザーの視界内で追跡を続ける。残念ながらラストスターファイターのデスブロッサムのような機能はついてない。

どうして私がこのテクノロジーに興奮しているのかというと、これによって初めて現実空間に3D映像を重ね合わせること可能になり、さらには、バーチャルライトのような高度なAR〔拡張現実〕が実現できそうだからだ。もちろん今でもiPhone上にレイヤーを設定していろいろなAR効果を出すことはできる。しかし、けげんな顔で振り返る通行人に向かってiPhoneをかざすより、洒落たサングラスをかけるだけでさまざまな3D映像が見られる方がずっと便利だろう。

またこのテクノロジーは100%実用化段階まで来ていない。しかしここ何年かで私が知った最高のテクノロジーニュースの一つだ。LumusはCES 2011ショーでさらに進歩したデモを披露する予定だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01