TC Disrupt―未来のモバイル広告はプッシュからプルへ変貌する

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今日(米国時間9/29)のTechCrunch Disruptのパネルでは、4INFO のファウンダでCEOのZaw Thet、GrouponのVP Mihir Shah、そしてBrand In HandのファウンダJohn Hadlらに、モバイルマーケティングの経験を語ってもらった。司会は本誌のJason Kincaidだ。

まず司会者が、消費者が携帯で「この近くでフローズンヨーグルトの安売りをやっている」というノーティフィケーション(通知アラート)を受け取る、古典的なモバイルマーケティングの形を語った。

ShahとThetとHadlの3人全員が、そういうハイパーローカルな(極小地域の)、層別マーケティングはしなかった、と言った。これまでの業界は広告に注力することが多くて、消費者の近くの安売りの通知などはしてこなかった。

Thetは、ハイパーローカルでハイパー層別のプッシュ型モバイル広告は、地域や消費者層をあまりにも細分化するから難しい、Tideのような大企業の100万ドルの広告予算を、そういう微細なスケールに適用するのは至難だ、と言った。”今誰かの車がその街区にいるから、そこのお買い得情報をプッシュする、ということはしない”、とHadlは言う。”そういう技術がないからではなく、そんなプッシュ情報の需要はないからだ。” 〔車でそこを通りすぎるだけの人に対し、位置に結びついた情報をプッシュしてもしょうがない。〕

次に司会者は、AppleのiAdsに対するCarol Bartz(Yahoo!のCEO)の有名な意見を引用した: “あれは、必ず失敗する。広告主たちが、自分の広告をコントロールできない。Appleが、なにもかもコントロールしてしまう” 。そしてこれに対するパネルの感想を聞いた。

パネルの全員が、iAdsの問題はコントロールよりもむしろ料金だと言った。“そんなに払えない人もいるよ” 、とHadlは言った。“だれもが、自分がトップになりたいと思っているが、あんなに高い広告料ではねぇ” 。でも、最近の調査報告では、iAdsはGoogleのモバイル広告のシェアを徐々に食ってるらしいが。

さらにパネルは、モバイル広告業界が今直面している最大の問題は、供給が需要を大幅に上回っていることだ、という認識でも一致した。Hadlの期待は、ターゲティング(層別化)の充実によって、需要(==広告出稿量)が増えることだ。

Thetは、モバイルマーケティングが今経験している過渡期的な問題へのソリューションを示した。Starbucksのそばにいる消費者の携帯にクーポン情報をプッシュするのはだめだが、 CitysearchやYelpのように、消費者自身が何かのサービスや製品を探しているアプリケーション上のモバイル広告なら、きわめて効果的だ。Shah曰く: “ユーザとその参加的行動が今どこにあるのかを、見極める必要がある”

Thetがさらにこう述べる: モバイル広告の今後の成長という馬に乗りたいと考えているデベロッパは、消費者がおもしろい、楽しい、と思うやり方で訴求しないとだめだ。“バナーが20あっても50あっても平気だ。モバイル上では割り込み型の広告が有効なのだ。ただし、単なるバナーではなんの意味もない。つねに何か、プラスアルファの…おもしろい楽しい…要素が、消費者のエンゲージメントを誘うためには必要なのだ。つまり、プッシュではなく、これから有効なのは「プル」だ。”

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))