FacebookのGroupsにプライバシー問題はない―しかしスパムに悪用されるおそれあり

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Facebookが発表した新機能Groupsがプライバシーの侵害だという主張が今朝(米国時間9/7)のインターネットを賑わしている。これはFacebookの長く続くプライバシー問題での失敗の新たな一例になるのだろうか? 騒ぎを大きくした一因はJason Calacanisが本人の同意なしにNAMBLAというグループのメンバーに勝手に参加させられたとして激しく抗議したことにある。Calacanisは「こんなグループに加入したことがニュースフィードに掲載されて友人の目に触れれば自分の評判にキズがつく」として怒っている。

FacebookGroupsにこうした問題がありうると気づいたのはCalacanis一人ではない。われわれも昨夜この機能を試していて気づいていた。われわれの結論はこうだ。ろくでなしを友だちに持っていれば〔評判の悪いグループに勝手に参加させられるのは〕あり得るし、多少不愉快だろう。しかしこれはプライバシー上の問題ではない。本当の問題は言うまでもなくスパムである。

Calacanisはメールマガジンでこの新機能について「相手の承認を得ず勝手にFacebook Groupに参加させることができるという仕様はありとあらゆる悪用への道を開くものだ」と非難している。しかし彼は非常に重要な点を無視している。誰かが彼をグループに参加させることができるためには、その誰かは彼の友だちでなければならない。見知らぬ相手(あるいはトラブルメーカーだとは知らぬ相手)を誰彼なしに友だちしていれば、いずれそのうちに厄介事を抱え込むことになるのは免れない。これは新しいGroups機能が登場するずっと前からFacebookでは周知のことだ。

相手が何か違法なことをしている写真に名前のタグを付ける、投稿に下劣なコメントをする、新しいPlaces機能を使って相手がストリップクラブにいたことを暴露する、など実は新しいGroups機能が登場する前からFacebook上にはいくらでも嫌がらせの方法は存在した。なるほどこうした機能の多くは(特に写真は)Groupsよりもしっかりしたプライバシー機能があった。しかし誰かがFacebookを使って友だちに嫌がらせをしようと決心したなら、何らかの方法を必ず見つけるものだ。そこで話は振り出しに戻る―そもそもなんでそんな奴を友だちにしたのだ?

とはいうもののGroupsに問題がないわけではない。大ありだ。それはスパムである。もしあなたがあるグループに参加させられてしまったら(断る方法はない)、そのグループにメンバーが何か投稿するたびに、メールでアラートが配信される。TechCrunchのMG SieglerはGroupsから一晩で300通ものアラートを受け取ったそうだ。Anil Dashは今朝Twitterに「最初Groupsは良いアイディアだと思ったが、結局、望んでもいない50ものメーリングリストに加入させられてしまっただけだった」と書いている。

もちろんグループ毎にアラートの通知設定を変更することは簡単にできる。しかしFacebookのデフォールトは「常にメールで通知する」という非常に迷惑な設定になっている。これはGroups機能が追加された目的からしても妙な話だ。昨日のFacebookのイベントで、CEOのMark Zuckerbergは「ソーシャルネットワークで最大の問題は、われわれが生活する現実世界のソーシャルグループの多様性を再現するのが難しいことだ」と語った。Facebookのユーザーは何かを投稿する際に「この内容は(何百人もの友だちの誰かを)怒らせないだろうか、あるいはうるさがられないだろうか?」自問してためらうことになる。

ZuckerbergによればGroupsはこうした問題を解決するために開発されたという。ジョギングのグループを作れば、家族や同僚の目には触れないので、安心してジョギングについての話題を投稿できるというわけだ。しかしメールでの通知がデフォールトだと、ユーザーは投稿する前にいっそうためらうのではないか? なにしろ投稿した内容が友だちのニュースフィードに現れるだけでなく、直接相手のメールボックスに入ってしまうのだ。多くのユーザーはニュースフィードよりメールボックスの方をよりプライベートな場所と考えているだろう。つまり投稿をためらわせる要因はむしろ増加することになる。

もちろんこれについてもFacebookには以前から簡単な解決法が存在しているのだが。一日一回のダイジェストメール機能だ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01