スーパーエンジェルたちの愚かさの中で初期段階投資向けのファンドは減少気味

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スタートアップの初期段階に投資するベンチャーキャピタルたち(early stage VCs)と、いわゆる”スーパーエンジェル”たちとをめぐる舌戦や、両者のあいだにある楽屋裏の緊張関係は、投資案件を奪い合う競争を表しているのだろうか? しかしそれは、資金を奪い合う競争でもあるはずだ。今年の9月までの9か月で、およそ100社のベンチャーキャピタルのファンドが$9.2B(92億ドル)を確保したが、初期段階(early stage)向けのファンドへの投資は下降気味だ。Dow Jonesが今日(米国時間10/7)発表した数字は、そう言っている。

昨年の同じ時期には、105社が$8.9B(89億ドル)を獲得したから、この$9.2Bは微増である。しかし、VCたちに力と現金を与えてきた年金積立基金や資金管理団体などの有限パートナーたちは、このところ、企業の複数の成長段階に投資するような、投資先が多様化したファンドを選ぶようになっている。今年のこれまでは、だいたい総資金の半分はそっちへ流れた。一方、初期段階向けファンドの獲得資金は12%減少し、65のファンドが$3.4B(34億ドル)を確保した。さらに奇妙なのは、後期段階(later-stage)向けのファンドは71%と激増し、5つのファンドが$1.3B(13億ドル)を調達した。後期段階向けファンドは総額がいちばん少ないグループで、それはリターンがあまり大きくないためでもある。

後期段階の伸びは、Institutional Venture Partnersの$750M(7億5000万)が突出しているためでもある。でも実際に、いくつかの高名な投資家たちが、後期段階のファンドを今増額中である。だから、この段階の伸びは今後も続くだろう。後期段階の投資ラウンドは、企業にとって副次的な資金調達であり、IPOを間近に控えている時期のものだが、今それに人気がある。この分野でゲームを支配しているのは、少なくとも消費者対象のインターネットビジネス向けでは、DSTElevationだ。初期段階の投資案件は競争が異様に激しくなっているから、急に、後期段階のほうが有利なリターンに見えてきたのだ。たしかに(後期段階の)評価額は高いが、それは今すでに好調な企業への投資であり、Y Combinatorの投資先を奪おうとしてあまりにも多くの投資家たちがひしめき合う今の初期段階投資とは様相が違う。

初期段階投資の混雑ぶりを痛感している人にとって、これらの数字はまったくなぐさめにならないだろう。しかし、たしかに額は落ちているが、この資産クラスには今後さらに$1.3B(13億ドル)は入ってくるのだ(Bin 38の人たちへ: あなたがたはもっと大きなテーブルが必要だ)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))