Windows Phone 7正式発表:本誌の見解

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Micorosoftは、低迷するモバイル事業を蘇生させるべく、ついにその総力を賭けた新製品を発表した。われわれは、HD7 ProDell Venue(以前Lightningと呼ばれていた)をはじめ、米国で発売されたその他の機種に触れる機会を得た。数多く揃った機種について、ブランドを薄く広げすぎたのではないかという議論もあるが、これだけ多くのメーカーが支持していることは、プラットホームにとって健全な兆候なのかもしれない。

これまでにも本誌では、半年間Windows Phone 7を、端末、アプリその他の面から取り上げてきたが、正式に発売されたことで、より総合的な判断が保証される。本誌の意見を、担当者ごとのカプセル形式でお送りする。

John Biggs:まる1日このプラットホームをいじりまくっていた。当初は「me too」的すぎると感じたが、HTC HD 7を見た瞬間私は一目惚れした。おそらく業界をリードする機種であり、最大のインパクトを与えるだろう。全勢力を1機種に集めるべきだった、というNicholasの意見に私も賛成だ。10機種に分けて発売した理由はわかっているが ― どのメーカーもチャンスが欲しい ― 多くの人にとって イライラの募る体験になるだろう。WinPho 7はその複雑さの大部分を奥深く隠していると思う。大量の電話機が売れて、大いに稼ぐだろう。私には自分がこの列車に乗り込むかどうかわからない。

Matt Burns:今使っているDroid Xは散々だし、iPhoneは欲しくないので、BlackBerryを懐しく思うが、Windows Phone 7もみた魅力的だ。欲しい理由は唯一つ、機能をサードパーティーアプリに頼っていないと信じるからだ。ただし、私が欲しいというのは、買うという意味ではない。多くの人たちと同じく、私も長期契約に縛られているので、それが解ける2012年には、たぶんもっと欲しい機種が出ているだろう。良い製品を出すのに遅すぎることはない、という古い諺はあてはまらないかもしれない。Windows Phone 7は険しく壮大な戦いのために投入されたプラットホームなので、Microsoftがコミットしてくれることを願いたい。

Nicholas Deleon:私は毎日Zune HDを使っている。同じように働いてくれる機種(できればVerizon Wirelessが良いが、それは私の地域で一番カバーエリアが広いからというだけの理由)をくれれば喜んで使う。私がどのくらいXbox LiveやZune Marketplaceとの連携を使うのかわからないが、あること自体は有難い。ただしWindows Phone 7に対する私の総合評価はこうだ。もしMicrosoftが2年前、Androidが本格的に大ヒットする前にこれを(あるいは似たようなものを)出していれば、どれほどモバイルの景観が変わっていただろうか。私はMicrosoftが「機会を逸した」などと言いたくないが、当分の間後追いを続けることになるのは間違いない。

Scott Merrill:あまり強い意見はない。なぜなら私が使いたくなるプラットホームではないから。Linuxユーザーの一人として、私はAndroidにもっと興味がある。WinPho7デバイスが私のLinuxマシンと同期することはなさそうだ。それに私は、XBoxもWindows Liveアカウントも持っていないので、それらのサービスとの統合はよくて不発、へたをすると何らかの足かせになりかねない。私はMicrosoftが、真に消費者が求めものを作っているとも、急成長するモバイル市場のオープンプレイヤーであるとも認識していない。

Devin Coldewey:他の多くのMicrosoft製品と同じく、その真価が発揮されるのは全部のピースが収まった時だ。Liveエコシステムは巨大なネットワークを持ち自立性でもあるが、現実はといえば、多くの人はそこに住んでおらず、Windows Phone 7が、消費者の心を一つにまとめる頂点になるとは私には思えない。おそらくみんなに愛されるOSにはなるだろうが、インパクトを与えるだけの支持は得られないだろう ― むしろ似たような安全ネットのあるwebOSに近い。もう一つ私が心配するのは、Windows Phone 7が1年後も今と全く同じではないかということ。iOSやAndroidが頻繁に本格的なアップデートを繰り返しているのと対照的に。これは時間の経過を待つしかない。


以上、こんなところ。例によって、市場にでて数ヵ月もすると、われわれの意見も予知も大きく変わることがあるので、今後も最新の販売状況やバグレポート、レビューなどをお送りするつもりだ。新発売は(当然)始まりにすぎないが、これが終末の始まりにならないことを願いたい。

いずれにせよ近いうちに、WP7が、正真正銘の新モバイル体験を求める消費者の心を把むのか、それとも支持も称賛もされずに立ち枯れて消えるのかを知ることになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)