Kleiner Perkins
DeNA

DeNAのNgmoco買収でベンチャーキャピタルのKleiner Perkinsには1億ドルの利益

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成功するスタートアップの13のビジネスモデル(第一部:第二回)

日本の有力ゲーム企業DeNAに$400M(4億ドル)で買収されたのだからngmocoにとって今日(米国時間10/12)が良い日になったのは間違いない。

しかし同時にngmocoへの最初の投資家であるKleiner Perkins Caufield & Byersにとっても素晴らしい一日だった。KleinerがiPhoneアプリの開発を助けるために設けた$100(1億ドル) のベンチャーファンド、iFundについては賛否両論だったが、今回の買収劇で一挙に全額の元を取った勘定になる。

ngmocoはこれまでに合計$45M(4500万ドル)の資金を調達しているが、そのうちKleinerが投資したのはわずか$10M(1000万ドル)少々に過ぎない。ところがKleinerは最初の投資家であり、その時点でのngmocoの会社評価額は低かったから、全株式の25%という大きな持分を取得することができた。つまりアーンアウト〔業績ボーナス〕も含めると、Kleinerは最大$100M(1億ドル)を今回の取引から得ることができる。アーンアウトを除外してもKleinerの取り分は$75(7500万ドル)を超える。

Kleinerのパートナーでngmocoの取締役を務めているBing Gordonはこうコメントしている。「私はngmocoのCEOのNeil Youngが90年代にEAでUltima Onlineを成功させたのを見たとき以来、彼を高く買っている。ngmocoで初めてCEOを経験したにしてはYoungは実はうまくやってきた」

「われわれはiPhoneが発表されたときに、これはブルーオーシャン(広大な処女地)だと見てとってiFundを設立した。今やそこは豊かな緑になった〔収益を上げている〕」とBingは付け加えた。

この買収で利益を上げたのはiFundだけではない。他の14グループの投資家(その1社はZynga)もそれぞれに配当を得た。

こうなってみると、今年始めにAppleのエコシステムに向けた投資のためにさらに$100M(1億ドル)を準備し、iFundを2倍に増額したのも頷ける話になってくる。

最近Android向けの開発も始めたとはいえ、ngmocoはほとんど100%、Apple向けのデベロッパーだから、ppleエコシステムにとってもきわめて大きな一歩となった。Googleの同社への最近の投資($150M(1億5000万ドル)の会社評価額だという噂)ももちろん後押しになったはずだ。

KleinerのGordonはまた「Appleのようなすでに成功している大企業が新しいゲームプラットフォームに強いサポートを与えたことはすばらしい」と賞賛した。Appleはこれまで多数のngmocoのゲームを手厚くプロモーションしてきた。

もちろん今日は全員がハッピーで、あちこちで景気よくシャンペンが抜かれていることだろう。しかし重要なのはFacebookプラットフォーム同様、Appleのエコシステムもスタートアップが起業し、利益を上げ、会社を現金化するというプロセスを踏めるまでに強力なものだったことが証明されたことだ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01