革命はツイートされるのか

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ソーシャルネットワークには参加意欲を高める効果がある ― 参加に必要な動機づけのレベルを引き下げるからだ。Save Darfur CoalitionのFacebookページには128万2339人のメンバーがいて、一人平均9セント寄付している。2番目に大きいFacebookのDarfur慈善グループのメンバー数は2万2073人で、平均35セント寄付している。Help Save Darfurでは2797人が平均15セントずつ寄付している。

2週間前、文化的理論家のマルコム・グラッドウェルが、1960年代の公民権運動をベースに、ソーシャルメディアが実際の社会的変化に与える影響力を否定する文章を書いた。今日(米国時間10/19)、Twitterの共同ファウンダーでウォッカマニアのBiz Stoneは、古き良きメディアの場、The Atlantic知的なグチを発し、グラッドウェルは間違っていて、ソーシャルメディア(つまりTwitter)がすでにいくつかの重要な改革運動に寄与しているという、当然ながら正反対の主張を展開した。

そのどこか唯我論的な主張の中でStoneは、2009年の天安門での抗議運動の際、いかに中国人たちが発信する手段をTwitterに求めたかということ、また拘留中の劉暁波氏が中国の政治改革を訴えてノーベル平和賞を受賞したことについて、中国国民が議論する唯一の場がTwitterである、という事実を挙げた。結構。

さらにStoneは、グラッドウェルを彼自身の論理を用いて叩くべき、ポール・リビアの活躍によってアメリカ革命のきっかけとなった「弱い紐帯の強さ」(グラッドウェルがティッピング・ポイントの中で取り上げているアナロジー)とTwitterにおける「弱い紐帯」とを結びつける仮説を引き出した。ごもっとも。

しかし、ここでの本当の問題は、Stoneとグラッドウェルが語っているのが別々の2つのTwitterだということである。グラッドウェルがTwitterを冷笑しているのは、イラン大統領選挙(#iranelection)の際、何千人もの欧米人がプロフィールのアバターをグリーンに変えただけで、それ以外にミル・フセイン・ムサビ氏を支持する活動をしなかったことについてである、Stoneが擁護しているTwitterは、ケニアの民族抗争をウシャヒディの一通のテキストメッセージで鎮圧したことについてであり、これは将来ソーシャルメディアを社会善のツールとて使うという、現在は存在しない大きな可能性を示唆するものだ。

われわれの大半が住んでいるのはグラッドウェルのTwitterだが、だからといってStoneのTwitterの存在が否定されるわけではない。そして、二人それぞれの長い長い記事を読まなくてすむように、双方の最も共鳴する発言を引用しておく。

「Facebook[およびTwitter]による改革運動が成功するのは、人々に真の犠牲を払うことを動機づけることによっててはなく、真の犠牲を払うだけの動機づけがない時の行動を動機づけることによってである。」― グラッドウェル

「アメリカ革命と公民権運動はツイートされなかった、しかし新たに生起するTwitterのようなツールが、将来の意義ある変革に寄与しないと示唆することはばかげている。」― Stone

基本的に、革命がツイートされるとすれば、それは私たちがそれをリツイートすることを自己満足と感じなくなった瞬間である。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)