Twitterに流れる会話は嘘ばかり?!
ネットワーク上に流れる言説は嘘ばかりだという調査結果が出た。いや、これは少々大げさに言い過ぎている。
実のところ英国の保険会社であるDirect Lineが、Opinium Researchというエージェンシーに、ソーシャルネットワーク上での発言の信頼性について調査を依頼した。その調査結果を最新の「Straight Talking Report」で明らかにしたのだ。
Opinium Researchは今年の6月3日から7日にかけて、2,000名の英国成人を対象に調査を行った。ここでショッキングな事実が明らかになった。すなわち面と向かって会話するのではなく、スクリーンネームやアバターを使って会話する際には、必ずしも正直に話をしていないということだ。
そんなことは当たり前のことだと考える人もいるかもしれない。
ただ、そういう人もちょっと落ち着いてこの後に掲載する調査結果を見てみて欲しい。
「Straight Talking Report」によれば、物理的に対面するのでなくTwitterなどのソーシャルネットワークで話をする際に不正直になってしまう人が多いのだとのこと。実際に人と会って話をするときには3分の1(31%)の人が正直に話をするのに対し、Twitterなどのテキスト情報を使って話しをする場合には5分の1(20%)に人しか正直に話をしない傾向があるのだという。
また、男性の方が文字メッセージのやりとりで不正直になる傾向もあるそうだ(女性は21%が正直に話をし、一方の男性は17%)。もちろん女性が調査に対して不正直に回答しているという可能性もある。
ちなみに、対面コミュニケーションにおいては男性の方がより正直に対応すると回答しており、女性との差は12%となっている。
この点にショックを感じる人も多いのではないかと思う。
心理学者のGlenn Wilsonの話も紹介しておこう。真偽はともかく、ネットワーク上の嘘というものに、科学的な装いをほどこす見解だ。
スマートフォン、ソーシャルネットワーク、およびインスタントメッセージなどの現代的テクノロジーは概ね肯定的に捉えられています。つまり、対話にあたっての障害を取り除き、オープンな会話をもたらすものと考えられているのです。
ただ、私たちはあまり正直な会話をしたくないときに、面と向かったコミュニケーションではなく、上に述べた現代的テクノロジーを利用しようとするというところもあります。他者からのリアクションも即座に現れるわけではなく、また自らの表情の変化などに気を使うこともなく、簡単に嘘の発言を行うことができるからです。
なかなかわかりやすい分析だと思う。お断りしておくが、本記事における私の発言に嘘はない。
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(翻訳:Maeda, H)