[jp] これまで撮影した2D素材も裸眼で見える3Dに変換可能ーーニコンがmy Picturetown 3Dを発表

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IMGP0509今日、ニコンはネットで2D画像を3D画像に変換し、専用デジタルフォトフレームで再生するサービス、my Picturetown 3Dを開始すると発表した。従来、専用カメラで撮影が必要だった3D画像作成をウェブサービス上での変換で対応することで、これまで撮り貯めた普通のデジタル写真をすべて3D対応にできるのが特徴だ。

サービスの登録は今日からで、12月1日の開始を予定している。利用したいユーザーはmy Picturetownに会員登録し、月額1,995円、もしくは年会費1万9950円を支払えば専用のデジタルフォトフレームがレンタルで提供される。月に3枚の3D変換サービスを受けることができ、それ以上の変換は1枚ごとに300円が別途かかる。

なお、my Picturetownの無料アカウントで取得できる2GBのストレージに入っている2D画像も閲覧が可能だが、それ専用の料金設定はない。

3Dの変換はmy Picturetowに写真を保存、そこから変換の申し込みをおこなうことで可能となる。変換にかかる時間は数分から、素材によっては数時間かかることもあるそうだ。また、利用するユーザーの数によっても変化するそうだ。

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さて、今日の発表で少々違和感を感じたのは私だけだろうか。まず、なぜそこまで3Dに固執する理由が分らなかった。確かに実際のフォトフレームをみると、ほんのりと奥行きのある絵作りがなされていて、写真素材に思い入れのある場合にはよりリアルな感動を受けることができる表現かもしれない。しかし映像の3D化と違い、そこにユーザーを向かわせるだけの強烈なインパクトや感動があるかといえば賛否かなりはっきりと分かれるだろう。

さらに従来の2D資産を使えるとはいえ、月額1,995円でたった3枚しか変換できないという設定も大いに疑問が残る。これで「3D素材を楽しんでほしい」といわれても、首を傾げたくなるのは当然だ。そこにフォトフレームのレンタル料金が含まれているとしても、解約してしまえばフォトフレームは返却になるので、それ以降3Dを楽しむことはできない。

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会場から質問としても上がっていたが、それだったのなら、普通にmy Picturetownのフォト素材が閲覧出来る専用フォトフレームを、もっと安価な金額でレンタル開始したほうがステップ的には正しかったのではないだろうか。3Dというキーワードに固執した理由が、リリースにある通り3D映画や3Dテレビに大きな注目が集まっているから、というだけならかなり痛い思いをするだろう。

いま写真共有サービスを見渡したとき、Flickrなどの単なる共有から、InstagramPhototreatsのようなコミュニケーションサービスが爆発の兆しを見せている。ソーシャルなつながりやリアルタイムな感動の方がユーザーを動かす原動力としてはインパクトが大きいだろう。当然、いきなりそこに向かうのは難しいとしても、3Dでなければならない理由なしに、表面的な技術からのアプローチだけでは限界がある。

今回採用された端末はアンドロイドがOSとして採用されており、天気予報やRSSリーダーなどのアプリケーションも動くそうだ。また開発用SDKなどの配布も予定しているというが、まず、本体サービスのコンセプトがしっかりしないと、このあたりも単なるおまけに見えてしまう。

世界に誇る大きな資産を持っているだけに、ウェブを通じたフォトフレーム、ネット端末で新しい世界観を作ろうとしていることには大いに賛成だ。あとはもう少しユーザー視点にたったサービスの提供を期待したい。