FoursquareとGowallaに告ぐ。「面白いフリ」をしてサービスを広げようとするのはもう限界だ

次の記事

世界一美しいGoogleストリートビュー画像集

FoursquareおよびGowallaにとって、好ましからざる1ヵ月ということになってしまったようだ。その1ヵ月の始まりは、ソーシャル界の大巨人によるFacebook Deals for Facebook Places(位置情報に基づくクーポンサービス)とサードパーティー製アプリケーションからのチェックインを可能にするというアナウンスだ。発表の翌日、Pew Researchが発表したところによれば、さまざまな話題は上がっているものの、アメリカ国内における位置情報サービスの利用状況は低下の兆しを見せているとのことだ。これまではオンライン人口の5%が利用していたが、先月はこれが4%に減少してしまったというのだ。ホッケースティック状に増加傾向を示すのではなく、折れてしまった鉛筆のように地に墜ちていく様子さえ伺えるのだ。

なぜこのようなことになってしまったのか。それは位置情報サービスが利用者にとって役立つ機能を提供していないからだ。サービス提供社のサイトを見てみよう。たとえばGowallaは次のように記している。「身の回りの世界で未知のものを発見してみよう」。Foursquareの方は次のように書いている。「街をUnlockしよう」。こうした発言に対し、96%(以前は95%だった)の人は興味を持てないでいるようだ。バーチャル世界でのスカベンジャーハントや、情報発見に興味など持てない。バッジなど手に入れても何の役にも立たない。まるでカブスカウト活動一種か何かのようだし、コーヒーショップで「メイヤー」になっても別に自己満足も感じない。何か面白いところもあるのかもしれないけれど、しかし日常生活の中にも面白さはあり、わざわざバーチャル空間の位置情報システムなど使って騒ぐこともないと考えているわけだ。

確かに友だちがどうしているのか気になることもあるし、時には自分がどこにいるのかを伝えたいこともある。しかしFacebookと競っていくというのなら、TwitterやGoogleの規模がなければ面白くないし、他の競合会社のサービスを使ってみようなどと思わない。

誤解してほしくないのだが、FoursquareやGowallaはアーリーアダプターを惹きつけるのに十分なエコシステムを構築したとは思っている。しかし「メイヤー」などに興味のない人にもリーチしようとするのなら、面白がるふりをやめて、わけのわからないスローガンに拘るのもやめにするべきだろう。メッセージはもっと簡潔であるべきだ。たとえば「チェックインしてクーポンをゲットしよう」なんていうストレートな表現の方が、多くの人に訴えかけることとなるだろう。

Grouponを見てみれば良い。Grouponには小洒落たモットーなどない。単に消費者に訴求して史上最速の成長カンパニーになった。位置情報サービスというのは確かに今後も拡大していくことになるだろう。しかしサービスを利用することで得られるものを明確にしていかねばならないと思う。たとえば「今ダウンタウンにいてお腹が空いているんだけど、どこか良いところはあるかな」とか「Kris Kringleのプレゼントを買いたいんだけど、どこで売っているんだっけ」などと相談を投げかけて待っていれば、ディスカウント情報が流れてくるなどというのはシンプルなメリットだ。

位置情報ゲームというのも確かに流行の兆しを見せてはいる。ただしこれは友人と一緒になってゲームを進めていくというものだ。これもまた真のテイクオフを遂げる前にモバイル分野でも膨大なソーシャルグラフを構築しているFacebookと競合することとなり、見通しは明るくないと言わざるを得ない。

位置情報にディスカウントを結びつけるというのが、やはり有望な分野だと言うことができよう。Facebookが狙う分野とは若干のズレがあり、ここにFoursquareやGowallaのチャンスがあるかもしれない。しかしこれも迅速な行動なくしては成功がおぼつかない段階にきている。たとえばShopkickなども、この分野における需要獲得を目指して動き始めているのだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)